ニューヨーク州ロチェスターのオークヒルCCでメジャー5勝目となる「全米プロゴルフ選手権」制覇を果たしたブルックス・ケプカ（米国）が、翌日の22日、自宅のあるフロリダ州へととんぼ返りした。その理由は…。

ケプカが“スーパーファン”と称するNHL（ナショナル・ホッケー・リーグ）の“フロリダ・パンサーズ”（本拠地はフロリダ州サンライズ）を応援するため帰郷。パンサーズは現在行われているNHLのプレーオフ、“スタンレー・カップ”のカンファレンス・ファイナルに進出中で、“カロライナ・ハリケーンズ”との第3戦が開催された。

パンサーズのチームウェアを身にまとい立ち上がって声援を送る姿を、ゲームを放映するTNTがキャッチ。アリーナ中央のスクリーンにその姿が映し出されると、全米プロの勝利で得た“ワナメーカートロフィー”を高々と掲げ、大喝采を集めた。

ケプカのパンサーズ好きは有名で、今年3月下旬、「マスターズ」直前にもアリーナに登場した。しかしパンサーズがニューヨーク・レンジャースに4-3で負けると、工事用の“オレンジコーン”を振りかざし、パンサーズのスター選手、アーロン・エクブラッドに野次を飛ばす姿もキャッチされている。エクブラッド選手はその後、「（ケプカは）友達じゃない。友達になったことは一度もない」などと発言。ケプカは「この試合に勝てないとプレーオフに行かれない」と舌戦も続いた。

どうやらそんな“争い”もパンサーズのプレーオフ進出でなかったことになったのか、ケプカは再び大声援を送っている。そのお陰かどうか分からないが、パンサーズは1-0でこの日も快勝。シリーズは3勝と、カンファレンス・チャンピオンに王手を掛けた。

今週は「LIVゴルフ」がワシントンDCのトランプナショナル・ワシントンDCで26日から開催。ケプカにとって多忙な1週間となる。（文・武川玲子=米国在住）