＜ウォルマートNWアーカンソー選手権　最終日◇1日◇ピナクルCC（アーカンソー州）◇6438ヤード・パー71＞

最終18番パー5で2オンに成功した笹生優花は、手前4メートルのイーグルトライを迎えた。これはカップのフチにそれて天を仰いだが、連続バーディ締めで、この日1イーグル・3バーディ・2ボギーの「68」。トータル10アンダーの23位タイで3日間を終えた。

1番、2番とティショットが右に曲がり、思うようなスタートを切れなかった最終日。伸ばしあいのコースのなか、先に来たのは4番のボギーだったが、それでも淡々とプレーを進めていった。すると7番パー5では手前からチップインでイーグル奪取。「そんなに難しいライでもなかったし、パーはないだろうなという感じだった」と、本人の振り返りはあっさりめ。それでも、飛距離を生かしたプレーを展開し続けた。

昨年は1打差を追って最終日最終組入りとなったが、風に翻弄されて「76」と落とし、32位タイに終わった。今回は初日に「65」と爆発すると、2日目は「70」と伸ばしきれず。それでも最終日には「68」と3つ伸ばし、なんとか順位を維持した。「いろいろ勉強になりましたし、本当にいい一週間だったと思います」。悔しさも残るが、来週は一時米ツアーを離れ、日本ツアーに“スポット参戦”する。

スポンサー契約を結ぶ『HONDA』が冠を務める「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」（静岡県・東名カントリークラブ）で、日本ツアー出場は3月以来、今季2回目。「なかなかスケジュールが合う機会がないので、出る機会があると出たい気持ちはたくさんある。楽しみです」と迎えるホステス大会。トーナメントはもちろんのこと、楽しみなことがもうひとつ。「コンビニ。たまごサンドが楽しみ（笑）」。いつもは冷静な笹生が、笑いながら目を輝かせる。

スタンレーレディスホンダが終われば、米ツアーに戻って“アジアシリーズ”が始まる。「すごく楽しみですし、でもまずは、次の試合（ホンダ）に向けて頑張りたい」と、海のむこうに想いを馳せた。（文・笠井あかり）