昨年の米最終予選(Qシリーズ)を24位タイで終えて米ツアーメンバー入りを果たし、今年がルーキーイヤーとなる馬場咲希のクラブセッティングを紹介する。
パター以外はすべてブリヂストンを使用する馬場だが、セッティングに大きな変化があった。ドライバーは昨年から『B3 MAX』(9.5度)をバッグイン。より重心が深く、高弾道で飛びやすい“やさしい”モデルを採用している。それより前は、低スピンで飛ぶディープフェースの『B1リミテッド』と、性格の異なるモデルを使用していた。
さらにシャフトもスペックダウン。フジクラの『ベンタス ブラック 6S』から、「ヘッドスピードがちょっと落ちたから(笑)。ハードだったので」と『5S』に変更した。ただ、これから暖かくなってくるのでシャフトを戻す可能性はあるとのこと。
そして、3番ウッドは長く使い続けている『ツアーB XD-F』が今季もスタメン入り。その下は、ユーティリティを2本(3番、5番)を入れていたが、5番ウッドと4番アイアンの構成に変更。その理由は、「もともと3番ユーティリティを使っていたけれど、3番ウッドとの距離の差が5番ウッドの方が良かった」。5番ウッドは3番ウッドど同じモデルにそろえた。
アイアンは4番からバッグインしていたが、これは風の強かった「ファウンダーズカップ」のマンデートーナメントに合わせてのこと。今後は5番ユーティリティと入れ替わる可能性もある。
アイアンのモデルは、アマチュア時代から使い続けていた『201CB』から新作の『241CB』へ移行。「タイ合宿に行ったときに打ち比べた。芝から実際に打って、抜けがすごく良かった。ソールの形がもともとは真っすぐだったけれど、新しいのは両端が削られている(山型)ようになっているから、抜けが良くなった」と、その性能を高く評価した。
そして、ウェッジは4度ピッチの構成に変化はないものの、『BRM2』から新しいモデルとなる『BITING SPIN』に移行した。
最後にパターは、昨年の「富士通レディース」から投入しているテーラーメイド『スパイダーX SX32』を引き続きバッグイン。かつては、同社のブレード型を使うことが多く、オデッセイの『ホワイト・アイス iX #9』、L字マレットを使用していた時期もあった。いわゆるネオマレット型を使用するのは珍しいが、ネックはショートスラントで、一貫して操作性が担保されるヘッドをチョイスしている。
【馬場咲希のセッティング】
1W:ブリヂストン B3 MAX(9.5°/藤倉コンポジット ベンタスブラック5S)
3,5W:ブリヂストン ツアーB XD-F(15,18°/藤倉コンポジット ベンタスブラック5S)
4I~PW:ブリヂストン 241CB(日本シャフト N.S.PROモーダス3 ツアー105S)
50,54,58°:ブリヂストン BITING SPIN(日本シャフト N.S.PROモーダス3 ツアー105S)
PT:テーラーメイド スパイダーX SX32
BALL:ブリヂストンT ツアーB X