＜全英リコー女子オープン 3日目◇4日◇ロイヤルリザム＆セントアンズGC（6,585ヤード・パー71）＞

2016年大会チャンピオンのアリヤ・ジュタヌガーンと同じタイ出身のポーナノン・パットラムがツアー初優勝をメジャー大会で果たす勢いだ。2日目に首位に立つと、この日も「69」とスコアを伸ばし、トータル13アンダー。手堅いゴルフでリードを死守した。

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曲がらないドライバーを武器に危なげないラウンドに終始した3日目。緊張した様子を一切見せなかったが、「練習場から緊張していた」と緊迫の優勝争いを展開する胸の内を明かす。「とにかく自分のベストを尽くすだけ。それしかない」と話す28歳は、緊張を和らげるある方法で18ホールを乗り切った。

先週から始めたというその方法は「頭の中でタイの歌を歌うこと」と笑う。「とにかく自分のスイングのことを考えて、歌を歌うこと。リーダーボードも見ないで集中する」。安定感あふれるゴルフの裏では、押し寄せる緊張と戦っていた。

今季は米ツアーでタイ勢の活躍がめざましい。「全米女子オープン」を制し、ロレックスランキング1位のジュタヌガーンを筆頭に、7月にはシダパ・スワナプーラもツアー初優勝を遂げている。「メジャー大会でのプレーはエキサイティング。明日もリラックスできるようにしたい」と、ここでも緊張を隠すのに必死だが、最終日も脳内カラオケ効果で栄冠をつかみに行く。