ところが試合が始まれば、韓国チームはそんなプレッシャーをはねのけ、順調にポイントを重ね、他の追随を許さなかった。「今年はメジャーにも勝っているけど、今回の勝利はそれ以上の喜び。このファンの前で勝てたことが本当に誇らしいです」(ソンヒョン)。「自分のことは全く考えなかった。国の誇りしか考えていなかった」(ソヨン)。
見ている限り、確かに韓国ファンの応援はゴルフの大会では見たこともないほど熱を帯びていたが、行き過ぎた言動はなかったように思える。純粋に、熱く韓国チームを応援していたように感じた。言葉が分からないので、ヤジがあったかどうかは分からないが、人気の高い自国の4選手のみならず、米チームのレクシー・トンプソンや、韓国系米国人のミシェル・ウィー、韓国系オーストラリア人のミンジー・リーにも熱心に声援を送っていた。「ハタオカナサ、サインプリーズ!」と叫んでいるファンもおり、ゴルフに対する熱が根底にあると感じた。
韓国選手だけでなく、日本選手も国の誇りを背に戦ったし、それはどの国も同じだ。自国開催で「勝たなければいけない」「勝って当然」の空気のなかで見事それをやってのけた韓国チームは、メンタル的にもそれだけ強かったということだろう。世界を席巻するコリアンゴルフは、選手だけでなく、ファンとともにつくり上げられたものだと、はじめての韓国取材で知ることができた。(文・高桑均)
見ている限り、確かに韓国ファンの応援はゴルフの大会では見たこともないほど熱を帯びていたが、行き過ぎた言動はなかったように思える。純粋に、熱く韓国チームを応援していたように感じた。言葉が分からないので、ヤジがあったかどうかは分からないが、人気の高い自国の4選手のみならず、米チームのレクシー・トンプソンや、韓国系米国人のミシェル・ウィー、韓国系オーストラリア人のミンジー・リーにも熱心に声援を送っていた。「ハタオカナサ、サインプリーズ!」と叫んでいるファンもおり、ゴルフに対する熱が根底にあると感じた。
韓国選手だけでなく、日本選手も国の誇りを背に戦ったし、それはどの国も同じだ。自国開催で「勝たなければいけない」「勝って当然」の空気のなかで見事それをやってのけた韓国チームは、メンタル的にもそれだけ強かったということだろう。世界を席巻するコリアンゴルフは、選手だけでなく、ファンとともにつくり上げられたものだと、はじめての韓国取材で知ることができた。(文・高桑均)