＜全米女子オープン 2日目◇31日◇CCオブ・チャールストン（米国サウスカロライナ州）◇6515ヤード・パー71＞

調子が悪くてもアンダーパーにまとめたのが鈴木愛。初日は「何をやってもダメ」と嘆いていたのが、2日目は「少しは良くなった」と2バーディ・1ボギーの「70」にまとめ、トータル1オーバーの・暫定33位タイと決勝進出は確定的となっている。

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「本当に入らない。練習グリーンでも同じラインを打っているのに、切れ方が違ったり。でも、しょうがないと思うようにしました」と、イライラは少しだけ封印。プレッシャーをかけすぎず、少しだけ光が見えてきた。

初日は普段エースパターとしているブレード型ではなくマレットタイプのセンターシャフトを採用。「朝の練習で『エースではないな』と思った」としたが、これが不発。すると2日目は違うマレットを持ち込み、前日の31パットから29パットに改善した。

昨年の本大会は予選落ち。「少しでも稼がなきゃ」と、気合を込めたラウンドにはもうひとつ理由がある。それは7月の渡仏、渡英するのが目標だからだ。国内女子ツアーの「ワールドレディス チャンピオンシップカップ」で急速に親交を深めたジョージア・ホール（イングランド）と食事に行くためだ。

「実は今週食事に行こうと話していたのですが、ちょっとトラブルがあって行くことができませんでした。だから（フランスで行われる）エビアン（選手権）で食事に行こうね、と。だから出たいんです。その次の全英女子にも出たい。今はそれをモチベーションにしています」

ちなみに「エビアン選手権」の出場資格で可能性があるのは6月25日付けの世界ランキングで40位以内に入ること。「全英AIG女子オープン」の出場資格で可能性があるのは7月2日付けの世界ランキングで30位以内に入ること。現在の鈴木のランキングは28位で、もう一踏ん張りのところ。確実なものにするためには、今週の上位入りが手っ取り早いのはわかっている。

プレーの内容が完璧でなければ結果が出ても納得しない鈴木だが、ひとまずは結果を残すために週末はジャンプアップが必要。この日のアンダーパーラウンドを起爆剤として、残り2日間でさらに伸ばしていきたい。（文・高桑均）