河本には釈然としない部分もある。「18ホールのプレー時間は4時間を切っていたみたいで、『タイムペースはグッド』と言われました」。全体としてはプレーペースに問題はないが、ホールごとに見ると遅いところがある、ということらしい。さらに選手としては計測することを教えて欲しかったという旨を伝えたそうだが、これについては競技委員からは『プレーの進行を乱さないため言わなかった』、『選手がいいプレーをするために伏せていた』と言われたとのことだ。
結局、河本とシガンダにはそれぞれ5000ドル(約54万円)の罰金が科されることになった。1ホールのペナルティで2000ドル。2ホール目になるとさらに3000ドルがプラスされる、という仕組みだと教えてくれた。
河本は「日本とはやり方が違うので、それを理解していなかった私が悪かった」と言ったうえで、説明を求めた。最後には『いいレッスンだったと思って欲しい。あなたにとって今年がグレートイヤーになることを約束するよ』という言葉もかけられたそうで、河本はこれに「絶対に(試合で)取り返します。心に火をつけてもらったと前向きにとらえないと」と自らを奮い立たせる以外に、モヤモヤが残る気持ちのやり場がなかった。
ただ試合を見ていると随所で詰まっている場所もあり、“この組だけに”ペナルティがくだされた、というのは、どこか不自然さも感じてしまった。他の組も計測したうえで、たまたま河本とシガンダだけが抵触していただけなのかは分からないが、例えば抜き打ちで何組かやっていたら、もう少し同様の話を聞いたとしても不思議ではない。
今年4月の「マスターズ」後から米国男子ツアーでは、スロープレーが厳罰化。それが女子ツアーにも波及しているようで、たまたまその対象になったということなのだろうか? やはり協会の話も聞きたいと思い、先ほどのUS LPGAからの回答に対して、細かい規定や罰金の額を教えて欲しいと、さらに質問を投げてみた。すると、返ってきたのは『申し訳ないが、公にこの詳細を明らかにすることはできない』というわずか数行の答えのみだった。
13年の「全英オープン」では上位争い中の松山英樹がスロープレーでペナルティを受け、「納得していない」と不服を訴えたことがあった。去年の「全米女子オープン」では、韓国系米国人のアマチュアが、これまた不可解なペナルティを科された。マスターズでも、中国人アマチュアにだけスロープレーでペナルティがくだった例もある。これらは一例に過ぎないが、そんな話も踏まえてしまうと…、さらに“モヤモヤ”する気持ちが出てきてしまうのだが、これは考えすぎだろうか。
結局、河本とシガンダにはそれぞれ5000ドル(約54万円)の罰金が科されることになった。1ホールのペナルティで2000ドル。2ホール目になるとさらに3000ドルがプラスされる、という仕組みだと教えてくれた。
河本は「日本とはやり方が違うので、それを理解していなかった私が悪かった」と言ったうえで、説明を求めた。最後には『いいレッスンだったと思って欲しい。あなたにとって今年がグレートイヤーになることを約束するよ』という言葉もかけられたそうで、河本はこれに「絶対に(試合で)取り返します。心に火をつけてもらったと前向きにとらえないと」と自らを奮い立たせる以外に、モヤモヤが残る気持ちのやり場がなかった。
ただ試合を見ていると随所で詰まっている場所もあり、“この組だけに”ペナルティがくだされた、というのは、どこか不自然さも感じてしまった。他の組も計測したうえで、たまたま河本とシガンダだけが抵触していただけなのかは分からないが、例えば抜き打ちで何組かやっていたら、もう少し同様の話を聞いたとしても不思議ではない。
今年4月の「マスターズ」後から米国男子ツアーでは、スロープレーが厳罰化。それが女子ツアーにも波及しているようで、たまたまその対象になったということなのだろうか? やはり協会の話も聞きたいと思い、先ほどのUS LPGAからの回答に対して、細かい規定や罰金の額を教えて欲しいと、さらに質問を投げてみた。すると、返ってきたのは『申し訳ないが、公にこの詳細を明らかにすることはできない』というわずか数行の答えのみだった。
13年の「全英オープン」では上位争い中の松山英樹がスロープレーでペナルティを受け、「納得していない」と不服を訴えたことがあった。去年の「全米女子オープン」では、韓国系米国人のアマチュアが、これまた不可解なペナルティを科された。マスターズでも、中国人アマチュアにだけスロープレーでペナルティがくだった例もある。これらは一例に過ぎないが、そんな話も踏まえてしまうと…、さらに“モヤモヤ”する気持ちが出てきてしまうのだが、これは考えすぎだろうか。