＜HSBC女子チャンピオンズ　最終日＞◇27日◇タナ・メラCC(6,547ヤード、パー72)

　シンガポールのタナ・メラカントリークラブで開催された、米国女子ツアー第2戦「HSBC女子チャンピオンズ」の最終日。2位でスタートしたカリー・ウェブ(オーストラリア)が、中盤に4連続バーディを奪う猛攻を見せ、首位スタートの有村智恵を逆転。接戦をモノにしたウェブが、トータル13アンダーで今季初優勝を飾った。

カリー・ウェブの成績＆プロフィール

　1番でボギーが先行したウェブは、8番まで我慢のゴルフを続ける。その間、有村が首位をキープし、3位タイスタートのヤニ・ツェン(台湾)が怒涛の追い上げ見せてくる。9番でようやく最初のバーディを奪ったウェブは、有村とは1打差、ヤニとは同スコアの2位タイで前半を終えた。

　後半に入ると現在世界ランキング1位のヤニの勢いが止まる。前半だけで5つバーディを奪ったヤニだったが、10番でボギーを叩くと12番もボギーとして一歩後退。前半静かだったウェブは、勝負どころの11番でバーディを奪うと、12番のバーディで有村をとらえ13番、14番もバーディとし混戦から抜け出した。

　有村も粘りを見せてウェブに食らいついていく。しかし、メジャー7勝、百戦錬磨のウェブはその後有村に付け入る隙を与えない。15番でボギーを叩くが、16番ですぐにバーディを取り返し17番、18番をパーで切り抜けてホールアウト。貫禄を見せつけ、2年ぶり勝利に微笑んだ。