もともと、この北海道meijiカップの現場担当だった私は、会場入りを当初の予定から2日前倒しし現地入りすることが急きょ決まっていた。そのため空港で行われた会見に出席すると、すぐに飛行機に乗り込み札幌入り。翌日、今度はコースで渋野の到着を待つことになった。
帰国翌日に札幌国際カントリークラブに入った渋野は、まずクラブハウス入り口で同い年の吉本ひかる、大里桃子と抱擁。次々と祝福の声をかけられるなか、「少し落ち着きました。いつも見ている顔ぶれを見てホッとしました」とホームグラウンドに帰ってきた安どを感じていた。だが、ここでもその余韻に浸っている時間はない。「少し疲れています。ずっと眠いです」というなか荷物だけ置くと、すぐにプロアマ前夜祭の会場へと向かった。だがこの状況のなか「こういうのは、長くは続かないと思っているので(笑)」とニコリ。「(フィーバーを)楽しむと思います」という余裕すらうかがわせた。
この大会期間中、渋野には“取材規制”が敷かれた。会場入り直後から「疲れ」を訴えていた渋野に対して、個人的な取材を控えてほしいという旨の要望が日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)からメディアに対して出された。もちろん、そうしなければ次から次へ取材対応が続くのは目に見えていた。さらに全英後初ラウンドとなった開幕前日のプロアマには、昨年よりも50名ほど多いメディアが集結。そのため急きょ、撮影エリアが制限されるほどだった。
報道陣の数を見ると前年大会の初日が26社41名だったのが、この年は44社98名と増加。2日目が33社76名、最終日も37社84名と、いずれも1年前に比べて2倍近くになった。ギャラリーも2日目、3日目に過去最多動員を記録。仮設トイレの数が10棟増やされ、ギャラリーバスも1日3台が増便されるなど、まさに“渋野フィーバー”に沸く3日間となった。
「優勝してからしんどいこともありました。でもギャラリーのみなさんが、体調を気づかってくれたり、『おめでとう』と言ってくれて、出場してよかったなと思いました」。大会を13位で終えた渋野は、最後にこの激動の1週間をこうまとめた。「今は何もしたくないです」という本音も出たが、翌週には「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」にも出場。ここでは優勝争いに加わり、ファンを楽しませた。
そんな「人生を変えた」と話す大会が今年も始まった。渋野はこのあと日本時間午後8時49分にディフェンディングチャンピオンとして、初日のコースに飛び出していく。新型コロナウイルスという未知の敵と戦い、無観客での大会になるなど1年前とは会場の状況も大きく異なる。そのなかでも応援する人々や、何よりも渋野自身が笑顔で終われる大会になることを期待したい。
帰国翌日に札幌国際カントリークラブに入った渋野は、まずクラブハウス入り口で同い年の吉本ひかる、大里桃子と抱擁。次々と祝福の声をかけられるなか、「少し落ち着きました。いつも見ている顔ぶれを見てホッとしました」とホームグラウンドに帰ってきた安どを感じていた。だが、ここでもその余韻に浸っている時間はない。「少し疲れています。ずっと眠いです」というなか荷物だけ置くと、すぐにプロアマ前夜祭の会場へと向かった。だがこの状況のなか「こういうのは、長くは続かないと思っているので(笑)」とニコリ。「(フィーバーを)楽しむと思います」という余裕すらうかがわせた。
この大会期間中、渋野には“取材規制”が敷かれた。会場入り直後から「疲れ」を訴えていた渋野に対して、個人的な取材を控えてほしいという旨の要望が日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)からメディアに対して出された。もちろん、そうしなければ次から次へ取材対応が続くのは目に見えていた。さらに全英後初ラウンドとなった開幕前日のプロアマには、昨年よりも50名ほど多いメディアが集結。そのため急きょ、撮影エリアが制限されるほどだった。
報道陣の数を見ると前年大会の初日が26社41名だったのが、この年は44社98名と増加。2日目が33社76名、最終日も37社84名と、いずれも1年前に比べて2倍近くになった。ギャラリーも2日目、3日目に過去最多動員を記録。仮設トイレの数が10棟増やされ、ギャラリーバスも1日3台が増便されるなど、まさに“渋野フィーバー”に沸く3日間となった。
「優勝してからしんどいこともありました。でもギャラリーのみなさんが、体調を気づかってくれたり、『おめでとう』と言ってくれて、出場してよかったなと思いました」。大会を13位で終えた渋野は、最後にこの激動の1週間をこうまとめた。「今は何もしたくないです」という本音も出たが、翌週には「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」にも出場。ここでは優勝争いに加わり、ファンを楽しませた。
そんな「人生を変えた」と話す大会が今年も始まった。渋野はこのあと日本時間午後8時49分にディフェンディングチャンピオンとして、初日のコースに飛び出していく。新型コロナウイルスという未知の敵と戦い、無観客での大会になるなど1年前とは会場の状況も大きく異なる。そのなかでも応援する人々や、何よりも渋野自身が笑顔で終われる大会になることを期待したい。