＜全米女子オープン　第2ラウンド＞◇9日◇ザ・ブロードムーアGC イーストコース(7,047 ヤード・パー71)

　コロラド州にあるザ・ブロードムーアGC イーストCで開催されている、米国女子メジャー第3戦「全米女子オープン」の3日目。この日、第2ラウンドをスタートした宮里藍が、4バーディ・1ボギーとスコアを3つ伸ばし、トータル4アンダー単独2位で決勝ラウンド進出を決めた。

藍、1アンダー暫定5位タイ「気持ち切り替えていきたい」

　宮里は1番のセカンドでグリーンを外すも、アプローチをしっかりと寄せてパーをセーブ。3番パー5で最初のバーディを奪いリズムをつかみかけた。しかし、その後は思うようにスコアが伸びず我慢を展開。11番でボギーを叩くが、12番パー3ですぐにバーディを奪い粘りも見せた。
　　
　「フィーリングは良かった。我慢と(自分に)言い聞かせ焦る気持ちはなかった」と話した宮里。「途中、良いパーセーブが5つぐらいあった」我慢を重ねて迎えた終盤の17番パー5では、3打目をピン左につけてバーディ奪取に成功。最終18番では、セカンドをピン奥約6メートルにつけるも、絶妙なタッチで合わせ連続バーディ。これまで耐えてきた分「最後にご褒美がきました」と白い歯を見せた。

　首位はトータル5アンダーの宮里美香。「彼女の活躍も刺激になりました」と宮里はコメント。予選ラウンドは日本勢がワンツーフィッシュ。宮里も「ここまではしっかり自分と向き合うことが出来ている」と納得といった様子。それでも「次(決勝ラウンド)から、プレッシャーの度合いも変わってくるし、USオープンはなにがあるかわからない」と気持ちを引き締めなおした。

　なお、第2ラウンドに引き続き第3ラウンドがスタートしたが、現地時間15時59分に悪天候のため中断。そのままサスペンデッドとなり、宮里藍、宮里美香らは明日36ホールプレーすることが決まった。