今年の海外女子メジャー最終戦「全米女子オープン」が、現地時間10日にテキサス州ヒューストンのチャンピオンズGCで開幕する。そこに出場し、2014年の「クラフトナビスコ選手権（現ANAインスピレーション）」に続くメジャー2勝目を目指すレクシー・トンプソン（米国）のバッグを担ぐのがブライソン・デシャンボー（米国）のキャディを務めるティム・タッカー氏であることを、トンプソンの父・スコット氏が米メディアに明かした。

デシャンボーとともに全米オープンを制したティム・タッカー氏

デシャンボーは今年9月にニューヨーク州のウイングドフットGCで行われた「全米オープン」で2位に6打差をつけ圧勝。その時バッグを担いでいたのも、もちろんこのタッカー氏だった。トンプソンとデシャンボーのエージェントが、同じブレット・フォーコフ氏ということもあり、その仲介で今回のペアが誕生したという。

トンプソンの以前のキャディ、ベンジー・トンプソン氏が男子ツアーへと移って行ったため、現在はタッグを組むレギュラーキャディが不在。3週前の「ペリカン女子選手権」ではトンプソンの兄で、自身も男子下部のコーンフェリーツアーでプレーするカーティスがその役を務めていた。

今季未勝利のトンプソンにとって全米女子オープンは14回目の出場で、昨年は2位とあと一歩栄冠に届かなかった。もし今年優勝したら、タッカー氏は男女の全米オープンを“制する”ことになる。（武川玲子＝米国在住）