＜全米女子オープン　事前情報◇8日◇チャンピオンズGC（米国テキサス州）＞

今回の全米女子オープンには、畑岡奈紗や渋野日向子ら総勢18人の日本人選手が出場する。さらに渡邉彩香がウェイティング1番手で19人目の選手として現地に控える。開幕に先がけて、この19名の選手たちのドライバーをチェックしていこう。

今季国内メジャー2勝！　原英莉花の最新ドライバースイング【連続写真】

2020年の国内女子ツアーの最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で優勝した原英莉花が使うのは、「高い弾道で飛距離が出る」というミズノの世界統一モデル『ST200X』だ。実は昨年の初優勝時と、今年の「日本女子オープン」に優勝したときは、『Mizuno Pro MODEL-E』をバッグに入れていた。「長年使ったことで雨の日に滑る傾向があった。全米女子オープンの出場が決まり、そのときにどんな天候になるか想像がつかなくて、対策もあって替えることにしました」という原。今回の全米女子オープンを見据えて、海外の選手も使う『ST200X』に変更している。

また、今年は海外メジャー4戦目となる渋野日向子は、昨年の全英優勝時と同じピンの『G410 PLUS』で挑む。ただし、オフのトレーニングによるパワーアップでシャフトはチェンジ。『Speeder 569 EVO6』のSRから『VENTUS 5』のSになっている。渋野本人も昨年までのシャフトでは、微妙なタイミングのズレを感じるようになり、『VENTUS』では「タイミングが良くなって、振りやすくなった」と言っている。昨年大会で5位タイに入り、渋野と同じくピンと用品契約を結ぶ比嘉真美子も、ニューモデルの『G425』ではなく、渋野と同じ『G410 PLUS』を選んでいる。

9月の「ANAインスピレーション」では7位タイ、10月の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」では3位タイと、海外メジャー制覇の可能性を感じさせるパフォーマンスを見せている畑岡奈紗のドライバーはダンロップの『SRIXON Z785』で昨年から変更なし。畑岡はドローとフェードを打ち分けられる操作性を大事にして、このモデルを選んでいる。面白いことに畑岡を含めてダンロップと用品契約をしている小祝さくら、勝みなみ、淺井咲希は4人とも『SRIXON Z785』を使用するようだ。『ゼクシオ』や松山英樹が使用している新モデル『ZX』への変更はない。用品契約フリーの岡山絵里も『SRIXON Z785』を使う見込みになっている。