ボールに泥がつく現象は、実を言えば、チャンピオンズGCでは、すでに起こっていた。渋野と同組で最終日を回るエイミー・オルソン(米国)は「18回も泥がついたボールを打った」と苦笑。リディア・コ(ニュージーランド)も「どんな球が出るかわからなかった」。
そんななか、3日目に渋野と同組で回り、アマチュアながら5位タイに踏みとどまった米国のケイトリン・パップ(米国)は、「どんなにタフなコンディションでも不平は言えない。最終日はメンタル面を強く保つことが求められる」と、プロたちをしのぐほどの毅然とした姿勢。だからこそ、最終ラウンドが順延された今、このパップの存在がとても気になる。
パップはテキサス大学ゴルフ部に籍を置く大学生だが、彼女がゴルフを始めたのは、父親が米海軍の医務官として駐留していた沖縄だという。一家は2003年から07年まで日本に滞在し、パップは米国へ帰国後に住んだノース・カロライナでゴルフの腕を磨いて、数々のジュニアタイトルを獲得後、テキサス大学へ進学。カレッジゴルフでも大活躍しているが、プロ転向ではなく、大学院へ進学してスポーツ・マネジメントを学ぶことがすでに決まっているという。
ユニークな経歴を持ち、ユニークな進路を選択している日本育ちの米国人アマチュアは、きわめて異色の存在だ。そんなパップが全米女子オープンの舞台で、日本の渋野と3日目に同組で回り、最終日も優勝争いをすることになる運命に、興味を覚えずにはいられない。
パップのバッグを担いでいるキャディは、テキサス大学ゴルフ部のコーチで、元LPGAプレーヤーのケイト・ゴールデンだ。アドバイスはきわめて適格のはず。頼もしい相棒は、大学生アマチュアにとっては鬼に金棒だ。試合会場には両親やボーイフレンドも来ており、「とてもリラックスできている。プレッシャーはまったく感じていない」。そんなパップの笑顔を見ていると、なんとなくではあるが、昨年の全英女子オープンで渋野が見せていた笑顔が思い出される。
一方、渋野自身は3日目にひどく緊張していたことを明かし、「すごく宙に浮いている感じだった。どうやったら緊張がとけるんだろうと思いながら回っていた」と振り返った。その緊張は、最終ラウンドが月曜に持ち越され、丸1日、間が空いたことでとけてくれるのだろうか。果たして、日曜日の雨は、渋野にとって、恵みの雨になってくれるだろうか。
そんななか、3日目に渋野と同組で回り、アマチュアながら5位タイに踏みとどまった米国のケイトリン・パップ(米国)は、「どんなにタフなコンディションでも不平は言えない。最終日はメンタル面を強く保つことが求められる」と、プロたちをしのぐほどの毅然とした姿勢。だからこそ、最終ラウンドが順延された今、このパップの存在がとても気になる。
パップはテキサス大学ゴルフ部に籍を置く大学生だが、彼女がゴルフを始めたのは、父親が米海軍の医務官として駐留していた沖縄だという。一家は2003年から07年まで日本に滞在し、パップは米国へ帰国後に住んだノース・カロライナでゴルフの腕を磨いて、数々のジュニアタイトルを獲得後、テキサス大学へ進学。カレッジゴルフでも大活躍しているが、プロ転向ではなく、大学院へ進学してスポーツ・マネジメントを学ぶことがすでに決まっているという。
ユニークな経歴を持ち、ユニークな進路を選択している日本育ちの米国人アマチュアは、きわめて異色の存在だ。そんなパップが全米女子オープンの舞台で、日本の渋野と3日目に同組で回り、最終日も優勝争いをすることになる運命に、興味を覚えずにはいられない。
パップのバッグを担いでいるキャディは、テキサス大学ゴルフ部のコーチで、元LPGAプレーヤーのケイト・ゴールデンだ。アドバイスはきわめて適格のはず。頼もしい相棒は、大学生アマチュアにとっては鬼に金棒だ。試合会場には両親やボーイフレンドも来ており、「とてもリラックスできている。プレッシャーはまったく感じていない」。そんなパップの笑顔を見ていると、なんとなくではあるが、昨年の全英女子オープンで渋野が見せていた笑顔が思い出される。
一方、渋野自身は3日目にひどく緊張していたことを明かし、「すごく宙に浮いている感じだった。どうやったら緊張がとけるんだろうと思いながら回っていた」と振り返った。その緊張は、最終ラウンドが月曜に持ち越され、丸1日、間が空いたことでとけてくれるのだろうか。果たして、日曜日の雨は、渋野にとって、恵みの雨になってくれるだろうか。