そんな状態だが、月曜日はインビー・パーク（韓国）とダニエル・カン（米国）という世界のスーパースターと練習ラウンドをともにし、学ぶことも多かった…、というのが通常のパターンだが、今回ばかりは違った。「自分の練ランに夢中で、あんまり見ることができなかった」と、せっかくの機会にも自分の準備で精一杯だった。

将来的に米ツアーで戦いたいと話す梶谷にとって、そんな難コンディションでの経験は将来的には大きな収穫。海外大会出場にも「すごく楽しみなこと」とメジャーの舞台でも臆することなく向かう。そして、海外ならではの経験もあったという。

米国入りし、5月29日には会場のサンフランシスコ近郊でメジャーリーグを観戦。アスレチックス対エンゼルス戦で、なんと大谷翔平が先発登板した試合を生で見ることができた。「初めて野球を見たんですけど、テレビとかでもあんまり興味なくて見てなかったので、初めて見て会場の盛り上がりとか、すごい盛り上がっていて面白いなと思いました」とつかの間の観戦を楽しんだ。

大谷の登板については、「投げていました。遠い席だったので分からなかったんですけど、何か投げていました。これが日本の野球選手で、トップでアメリカで活躍している人なのか〜、みたいな感じで見ていました」と、米国でもっとも話題のスポーツ選手に刺激を受けた？

今大会では、オーガスタチャンピオンとして注目を浴びる梶谷。大谷ほどではないにせよ、ゴルフでも米国を驚かせるようなプレーを披露することができるか。予選ラウンドはブリタニー・ラング（米国）、チェ・ナヨン（韓国）という歴代チャンピオンとの組。17歳の梶谷が難コースをねじ伏せるか、日本から期待しよう！