海外メジャー2勝目が現実味を帯びた。迎えた決勝ラウンド初日。「今日は本当に難しかったですし、首位にいるという緊張感が最初からありました。最後まで緊張感を体の中に入れたまま回っていたので、すごく宙に浮いている感じでした」。この日アンダーパーをマークしたのはわずか二人。難コンディションにスコアを3つ落としながらもトータル4アンダーで首位をキープ。勝負は最終日の残り18ホールに委ねられた。この時点でトータルアンダーパーは4人。過酷な一戦の最終章は厳しい戦いになると予想された。
迎えた最終日の日曜日。思わぬ事態が起きた。朝からの悪天候で競技は中断。渋野のスタート前に月曜日への持ち越しが決定した。「いい気分転換になりました」と前向きにとらえた渋野。「昨日より朝の感じとかは緊張感もなかった感じなので、明日もそのような感じで朝を迎えられたらいいなと思うので、いつも通り過ごしたいなと思っています」。この時点では、快挙も近いと思われたが、この空白の1日が渋野の勢いを止めてしまった。
翌月曜日。真冬の寒さがコースを襲った。飛距離は格段に落ち、吐く息は真っ白というなかスタートした運命の最終ラウンド。前半からスコアを落とす渋野の姿があった。ハーフターンは首位タイで迎えたが、後半はチャンスを逃し、代わりにボギーが来る展開。終わってみればまたしてもスコアを3つ落とし、トータル1アンダー。優勝に2打届かず4位に終わった。
「悔しいです。めっちゃ悔しいけど、これが今の実力と受け止めるしかない。自分らしいゴルフがなかなかできなかった。頑張って体を動かそうと思ったけどこの寒さで動かすことができず、ショットもグリーンに乗らない。耐えられるところは耐えたけど、そういうゴルフでは通用しないと思った。この悔しさは米ツアーでしか晴らせない。絶対にここで戦います」
大健闘の4位というよりも悔しい4位。20年は不振に陥っていた渋野が、久しぶりに強い姿を見せた5日間。もし日曜日にそのままプレーできていたならば、状況は変わっていたかもしれない。単独首位というポジションの重みを1日感じながら過ごすことになったため、“最終日”は緊張感が目に見えて増した。日本人として初の全米優勝というプレッシャーのなかで奮闘した渋野。リベンジに挑む今年も再び、あの感動と興奮を届けてほしい。
迎えた最終日の日曜日。思わぬ事態が起きた。朝からの悪天候で競技は中断。渋野のスタート前に月曜日への持ち越しが決定した。「いい気分転換になりました」と前向きにとらえた渋野。「昨日より朝の感じとかは緊張感もなかった感じなので、明日もそのような感じで朝を迎えられたらいいなと思うので、いつも通り過ごしたいなと思っています」。この時点では、快挙も近いと思われたが、この空白の1日が渋野の勢いを止めてしまった。
翌月曜日。真冬の寒さがコースを襲った。飛距離は格段に落ち、吐く息は真っ白というなかスタートした運命の最終ラウンド。前半からスコアを落とす渋野の姿があった。ハーフターンは首位タイで迎えたが、後半はチャンスを逃し、代わりにボギーが来る展開。終わってみればまたしてもスコアを3つ落とし、トータル1アンダー。優勝に2打届かず4位に終わった。
「悔しいです。めっちゃ悔しいけど、これが今の実力と受け止めるしかない。自分らしいゴルフがなかなかできなかった。頑張って体を動かそうと思ったけどこの寒さで動かすことができず、ショットもグリーンに乗らない。耐えられるところは耐えたけど、そういうゴルフでは通用しないと思った。この悔しさは米ツアーでしか晴らせない。絶対にここで戦います」
大健闘の4位というよりも悔しい4位。20年は不振に陥っていた渋野が、久しぶりに強い姿を見せた5日間。もし日曜日にそのままプレーできていたならば、状況は変わっていたかもしれない。単独首位というポジションの重みを1日感じながら過ごすことになったため、“最終日”は緊張感が目に見えて増した。日本人として初の全米優勝というプレッシャーのなかで奮闘した渋野。リベンジに挑む今年も再び、あの感動と興奮を届けてほしい。