同組で回った渋野日向子がうらやむようなバックスピン・バーディや数々のショット、パット。米国でもまれてきた経験と復調気配のショット力がかみ合って、首位と5打差のアンダーパーグループ入りに安堵の表情を浮かべる。

これで単独首位に立った笹生優花ら、上位勢を追う準備は整った。大会前には4日間で10アンダーが優勝スコアと予想していた畑岡。2日間通算でアンダーパーは11人だけだが、このままいけば予想スコアが目指す数字となる可能性も出てきた。

「10アンダーまでいくには2日間で伸ばさないといけないんですけど、ティショットもうまくいって、かみ合ってくれば全然出せない状況ではないと思っている」。この2日間のゴルフで深めた自信は大きい。

アンダーパーグループの11人にはメジャーチャンピオンが5人と、決勝ラウンドは激しい争いが待ち受ける。「いい位置で最終日を迎えられるように」。まずはムービングデーで少しでも差を縮め、逆転Vをにらむ。