同コースのグリーンは眼下に広がるレマン湖に向かって目があるといわれる難グリーンで短いパットも気が抜けない。今週、梶谷とタッグを組んでいるのは、このエビアン・リゾートGCの近くに住むレッスンプロでもあるサミー・ハイリさん。どうやらこのグリーンを知り尽くしているようで「キャディさんがココ！と言ったところにちゃんと打てたら入った！」と驚きながら振り返る。

「迷いというか、キャディさんが言ったラインに対して、もうちょっとこうじゃないの？と心のどこかでちょっとでも思うとミスにつながった。『自分を信じてよ！』って言われて、はい、信じますって（笑）」とラウンド後は頭を下げた。

29パットながら「いつもよりもパットが決まってくれた。良い感じにオンとオフの切り替えができた」とキャディに全幅の信頼を置く。2日目以降は「パットが目標にちゃんと打てるかどうかがカギ。気が緩んだら落ちてしまう」と17歳は気を引き締めた。（文・武川玲子＝米国在住）