＜東京五輪ゴルフ競技（女子） 最終日◇7日◇霞ヶ関カンツリー倶楽部（埼玉県）◇6648ヤード・パー71＞

フィリピン代表として出場した笹生優花が、最終日に「65」をマーク。トータル10アンダーで10位タイまで順位を上げ、初の五輪を終えた。

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前半をパープレーで終えると、後半に入り12番から3連続バーディ。さらに17番ではイーグルを奪うなど、6つ伸ばした。初日の「74」から2日目「68」、3日目「67」と、絵にかいたような尻上がりのゴルフ。「昨日よりいいプレーができた。芝に手を焼いていたけど、練習などで感覚もつかめてきた」と、底力をみせつけた。

開幕前日の3日には、ともに「全米女子オープン」制覇などを成し遂げてきたエースキャディのライオネル・マーティチャック氏が熱中症のためダウンし、離脱した。改めてその影響があったかについて聞かれると、「キャディさんがいないのはさびしかった。でもそういうアクシデントを乗り越えるのがプロだと思う」とキッパリ。「そのなかで楽しくゴルフができました」と、心配をかけないようなプレーをみせ、相棒を安心させることができた。

「すごくいろいろなことを学んだ」というこの貴重な経験が、今後の糧になる。3年後のパリ五輪では、日本、フィリピンのどちらの代表を選ぶかという質問には、「まだ考えていない。今は次の試合に集中したい」と答え、今後じっくり考えていく方針を示した。