1日単位ではなく、4日間を通じても浮き沈みを味わった。初日、2日目を「70」で回り、12位タイで予選を通過。3日目には一時トップに立つ時間もありながら、前述した連続ボギーで後退した。昨年はトータル12オーバー・105位タイで予選落ちと、歯がたたなかったリンクスで、今年は優勝も狙える位置で戦いながら最後に落としたのだから悔しさはつのる。

「去年に比べたら、ちょっとは成長できたかなと思うけど、まだまだだなと思わされる全英だった。来年もっと強くなって、もっといい位置で戦うところを見せたい」

来年以降の挑戦を明言している海外での戦いを見据え、今年はスイング改造に着手。まだ道半ばだが、それでメジャーを戦えるという光も見た。あとは技術面に加え、「連続ボギーやダブルボギーを打っても、次にパーを獲ったり、連続してスコアを落とさないようなゴルフをやらないといけない」というセルフコントロールも磨いていく。2019年大会を制した歴代女王として、これからも全英とは長く付き合っていくことになる。2個目のトロフィーを奪えるような圧倒的な力を、ここからも追い求めていく。