「パットは毎日3時間も練習している。夜にはリビングルームのマットの上で打ち続けている」とレクシーは2019年「ショップライトLPGAクラッシック」以来の勝利を目指す。

ネリーは東京五輪で金メダルを獲得しているが、残年ながらツアー勝利にはカウントされない。勝てば米国選手としてツアー年間4勝は12年のステイシー・ルイス以来。さらにプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのレースもコ・ジンヨン（韓国）を抜いてトップに躍り出る。

ドリームマッチとはいえ、戦いは二人だけではない。最終組に割って入ったのもアメリカンのジェニファー・クブチョ。19年の第1回「オーガスタナショナル女子アマチュア」勝者の24歳は、今季はトップ10が5回と安定したプレーながらもいまだツアー勝利なし。ちなみにネリーもレクシーも開催地のフロリダ出身で、この二人が最終日最終組で戦うの初となる。地元ファンが熱狂するなか、「コロラド出身の私はアウェー。落ち着いてしっかりパットを決められればチャンスがある」と1打差3位からツアー初勝利を目指す。（文・武川玲子=米国在住）