18番を使用して行われたプレーオフ1ホール目。ネリーは2打目をピン右手前6メートルに乗せた。セヨンとリディアがグリーンを外すなか、レクシーは左から攻めて手前2メートル弱につけたのだが、最後はパッティングが勝敗をつけた。正規の18番同様、6メートルを強気に打ってバーディを奪ったネリーに対し、レクシーは左に外してしまう。この瞬間、ネリーの勝利が決まった。
「諦めかけた気持ちをキャディが奮い立たせてくれた。とにかくポジティブなことを考えるようにと。ものすごく助けられた」とネリーは相棒への感謝を口にした。「だから最後は緊張していなかった。一度は逃した勝利だから、ベストなショットとパットをして、あとはどうなるか、そんな思いだった。それにレクシーのパットも決して簡単ではなかった。だけど本当に勝てるとは思わなかった。まだ信じられない」。今季4勝目、ツアー通算7勝目に興奮した。負けたレクシーは「いい1週間だった。すごくいいゴルフをしたと思う。だけど最後は…私が勝つ運命じゃなかった」と悔しさをにじませた。
今季は6月の「KPMG全米女子プロ選手権」を制してメジャーチャンピオンの座につくと、8月の東京五輪では金メダルも獲得した。ツアー4勝を背負って迎える最終戦を制することができれば年間女王も戴冠となる。コ・ジンヨン(韓国)との熾烈な争いになっている“プレーヤー・オブ・ザ・イヤー”獲得も目指す。(文・武川玲子=米国在住)
「諦めかけた気持ちをキャディが奮い立たせてくれた。とにかくポジティブなことを考えるようにと。ものすごく助けられた」とネリーは相棒への感謝を口にした。「だから最後は緊張していなかった。一度は逃した勝利だから、ベストなショットとパットをして、あとはどうなるか、そんな思いだった。それにレクシーのパットも決して簡単ではなかった。だけど本当に勝てるとは思わなかった。まだ信じられない」。今季4勝目、ツアー通算7勝目に興奮した。負けたレクシーは「いい1週間だった。すごくいいゴルフをしたと思う。だけど最後は…私が勝つ運命じゃなかった」と悔しさをにじませた。
今季は6月の「KPMG全米女子プロ選手権」を制してメジャーチャンピオンの座につくと、8月の東京五輪では金メダルも獲得した。ツアー4勝を背負って迎える最終戦を制することができれば年間女王も戴冠となる。コ・ジンヨン(韓国)との熾烈な争いになっている“プレーヤー・オブ・ザ・イヤー”獲得も目指す。(文・武川玲子=米国在住)