＜CMEグループ・ツアー選手権　3日目◇29日◇ティブロンゴルフクラブ（米フロリダ州）◇6556ヤード・パー72＞

畑岡奈紗が、シーズン最終戦のビッグタイトル獲得に近づいた。トータル6アンダーの19位タイから出た畑岡は、この日にボギーフリーの「64」をマーク。後半14番からの5連続を含む8バーディを奪い、トータル14アンダー・首位タイに並んだ。

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爆発を支えたのは抜群のショット力。この日のフェアウェイキープ率は100％、パーオンを外したのも1ホールだけ。「きょうは朝の練習場からすごくショットの感触も良かったので、どんどんピンにだけ攻めていって、後半はより集中できたんじゃないかなと思う」。アイアンショットが調子を上げ、序盤こそチャンスを外すパーが何ホールかあったが、9番で1.5メートルのバーディパットを沈めて流れが変わる。

10、12番でもチャンスにつけてスコアを伸ばすと、14番からは5連続バーディ。後半で叩きだした「29」は、振り返ってみると「記憶にないですね」と恐らく自己ベスト。「気づいたら5連続だったという感じ。自分でも終わった後はびっくりだったんですけど、すごくいい距離のパットがたくさん決まったんじゃないかと思います」と、怒濤の追い上げでトップに並んだ。

「正直、（昨日までは）5つずつ伸ばしても、たぶん追いつけないなというのはあったのできょう伸ばせるだけ伸ばせたのはよかったです」と計画以上のムービングサタデーで、シーズン最終戦制覇へ近づいた。「まだまだあしたチャンスはあると思うので、自分らしいプレーで終われるように頑張りたい」と、優勝賞金150万ドル（約1億7200万円）ももうすぐだ。