日本のエースが悲願のメジャー制覇へ、現地時間20日（木）に開幕する「ヒルトン・グランドバケーションズ　 トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で6年目のシーズンをスタートさせる。米ツアーで5勝を挙げながらも未だ届いていない頂へ何を思うのか。今回は今年からツアーメンバーとして戦う渋野日向子、古江彩佳について。

東京五輪会場で撮影 畑岡奈紗のスイング【連続写真】

昨シーズンの終了後に行われた米ツアー予選会「Qスクール」。各国の強豪に交じり参戦した2人を「成績は見させてもらっていました」と畑岡も注目していたという。ともにツアーカードを獲得して「無事に日向子ちゃんと彩佳ちゃんが予選を通って日本人の仲間が増えるのはうれしいですね」と歓迎する。

本格参戦する2人への何かアドバイスは、と質問されると「できることはあまりないですが…」と困惑気味。それでも「2人とも十分な成績を残してアメリカに来るので、特に何かを変えることはないと思います。ただ、言葉だったり、移動がすごく大変なのでそこが少し今までとは変わる部分かな。そういうところに慣れていったらいいのかなと思います」と経験を踏まえて話した。

あとは自身が苦労したこととして食事も挙げる。「1年目はずっと母が帯同できなかったので外食する機会が多かった。食事のバランスが偏ったりして大変だった部分はあります」とプレー以外の部分の難しさとどう付き合うかをカギとした。

渋野、古江に加えて昨年の「全米女子オープン」を制して後半戦から出場していた笹生優花も今季からフル参戦。一定数の出場資格を持つ上原彩子、横峯さくらに加えてフレッシュな面々とともに新たなシーズンに挑む。「みんなでいい成績を残せるように頑張りたいなと思っています」。ライバルたちと切磋琢磨しながらメジャー獲りへ、そして世界の頂点を目指していく。