この日、唯一のボギーを叩いた8番パー5で、左足下がりのラフから打った4打目のアプローチはフワリと浮かせたもの。これをピン5メートルに寄せ、ロスを最小に防いだ。状況に応じた寄せ技を次々繰り出した。「グリーン周りや、パッティングも微妙な距離が入って内容はよかった」と大会を放送するWOWOWのインタビューに答えた渋野。3バーディ・1ボギーの「70」と2つ伸ばし、トータル2オーバー・49位タイに浮上。一気にジャンプアップとまではいかなかったが、果敢にピンを狙い、随所に強気のパットを見せる攻撃的な姿勢に加え、守備面でも光るプレーが見てとれた。
全英制覇を成し遂げた2019年以降も、アプローチのバリエーションというのは大きな課題として挙げてきた部分。この時はアプローチ時はひたすら58度を握り、基本に忠実といっていい寄せに終始しており、20年のオフには「練習の99%」をアプローチに費やすなど、引き出しを増やす取り組みは何も最近始まったことではない。
コースの距離も長く、芝質も日本とは異なる米国ツアーでは、今後幾度となく厳しいグリーン周りからのプレーを強いられるはず。ここからさらに磨きをかけなくてはいけない部分なのも間違いはない。そこで戦うという覚悟がプレーにあらわれた、2日目のラウンドだった。
全英制覇を成し遂げた2019年以降も、アプローチのバリエーションというのは大きな課題として挙げてきた部分。この時はアプローチ時はひたすら58度を握り、基本に忠実といっていい寄せに終始しており、20年のオフには「練習の99%」をアプローチに費やすなど、引き出しを増やす取り組みは何も最近始まったことではない。
コースの距離も長く、芝質も日本とは異なる米国ツアーでは、今後幾度となく厳しいグリーン周りからのプレーを強いられるはず。ここからさらに磨きをかけなくてはいけない部分なのも間違いはない。そこで戦うという覚悟がプレーにあらわれた、2日目のラウンドだった。