オフから練習を積んできたこの戦術を、初めてハワイで使った。初日のラウンド後にはその意図について、「届かないけど、3番ウッドよりも近くに寄せたい(時に使う)。キャリーは出ないけどランが出て、3番より飛ぶのも練習で確認できたので」と説明していた。芝質的にもいけると踏んで、ゴーサイン。そして実戦のなかで、さらに磨きをかけている。
その自信の根底には、当然ながらショット、スイングの安定性があることが大きい。ラウンド前のショット練習場には、毎スイングごとに、と言ってもいいほどスマートフォンでその様子を撮影し、チェックする渋野の姿がある。これ自体は普段からやっていることだが、風が吹くラウンドのなかで「スイングをしっかりすることを意識」するにあたり、次のことを心がけているという。
「いつもよりトップを丁寧にあげている感じはある。私はトップからの切り替えが速いので、みなさんには分からないと思うんですけど、トップまでいけば、そこからはなんとかなる(笑)。これだけ風が吹くからこそ、そこにフォーカスできるかな(と思っている)」
こういう準備を経て、池が絡むホールが多いホアカレイCCでも、ドライバーをしっかりと振り抜くことができている。「これだけ風が吹いてしまうと、スイングも割り切ってできる。きのうよりショットの精度もよかった」。そしてトップと3打差のトータル7アンダー・2位タイで最終日最終組入りも果たした。飛んで曲がらないショットと、大胆な戦術。優勝がかかるあすも、その準備をしっかりと続けてコースに飛び出していく。(文・間宮輝憲)
その自信の根底には、当然ながらショット、スイングの安定性があることが大きい。ラウンド前のショット練習場には、毎スイングごとに、と言ってもいいほどスマートフォンでその様子を撮影し、チェックする渋野の姿がある。これ自体は普段からやっていることだが、風が吹くラウンドのなかで「スイングをしっかりすることを意識」するにあたり、次のことを心がけているという。
「いつもよりトップを丁寧にあげている感じはある。私はトップからの切り替えが速いので、みなさんには分からないと思うんですけど、トップまでいけば、そこからはなんとかなる(笑)。これだけ風が吹くからこそ、そこにフォーカスできるかな(と思っている)」
こういう準備を経て、池が絡むホールが多いホアカレイCCでも、ドライバーをしっかりと振り抜くことができている。「これだけ風が吹いてしまうと、スイングも割り切ってできる。きのうよりショットの精度もよかった」。そしてトップと3打差のトータル7アンダー・2位タイで最終日最終組入りも果たした。飛んで曲がらないショットと、大胆な戦術。優勝がかかるあすも、その準備をしっかりと続けてコースに飛び出していく。(文・間宮輝憲)