＜ロッテ選手権 3日目◇15日◇ホアカレイCC（米ハワイ州）◇6603ヤード・パー72＞

ムービングデーに「68」をマーク。11位タイから一気にトータル7アンダーの2位タイに浮上し、最終日最終組入りを決めた渋野日向子だが、“ラウンド中の雰囲気”もその好調に一役買ったようだ。

アロハ！　3日目を終えたシブコのインタビュー動画

この日、同組で回ったのは米国ツアー1勝のライアン・オトゥール（米国）と、昨夏の東京五輪で4位になったアディティ・アショク（インド）。特に12歳年上のオトゥールと、ラウンド中に笑顔で何度もコミュニケーションをとる姿が印象的だった。

このふたり、昨年8月に開かれた「AIG女子オープン」（全英女子）の練習ラウンドでも一緒にプレー。その時の縁や、今回バッグを担ぐ藤野圭祐キャディの通訳で会話に花が咲いたよう。「試合では初めて回るんですけど、覚えていてくれて。私もライアンさんの明るい性格がすごい好き。お姉さん的な感じで回りやすかった。話しかけてくれて、めちゃくちゃうれしかったです」。直接ふたりが話すシーンも多く見られ、そんな姿からも米国ツアーに馴染んできていることがうかがえる。

話の内容は日本のことや、身に着けているアイテムのことなどで、それがリラックスにもつながった。最終日は世界ランク13位でツアー4勝の26歳、キム・ヒョージュ（韓国）と、32歳のブリアナ・ドウ（米国）というこちらも“お姉さん”ふたりとプレーする。ツアー本格参戦後初優勝がかかる緊迫の一日だが、楽し気な笑顔を見ることはできるか？（文・間宮輝憲）