「私がパターを入れればいい話なんですかね今回は。やっぱり3メートルくらいが後半は3、4回。それが入ってくれていたら、それなりにプレッシャーをかけることができた。でもあんだけ外しとったら、うーん…。ヒョージュさんも最後のほうプレッシャーがかかっていたのか、ショットがあまりよくはなかったので、そのときに追いつけるような強さがないといけん」
岡山弁で、思うところを吐き出す。例えば13番は奥3メートルが一筋左に逸れて外れた。フォローの風が吹く難所の15番パー3も、ティショットをピン右4メートルにつけながら、決めきることができない。ここを決めるか、決めないか。それが1位と2位という差になった。
とはいえ時折強い風が吹くなか、最後まで食らいつき「前進しているかな」という気持ちも芽生える。2週前のメジャー「シェブロン選手権」では、2日目に単独トップに立ちながら、3日目に「77」を叩き失速という苦い経験をしただけになおさらだ。「3日目、4日目に落とすことがここ何試合か多かった。Qスクールもそう。2年前の全米女子オープンも(最終日を)首位で迎えて落としたし。(今回は)伸ばしたこともだけど、自分のゴルフが最後までできた」。その表情は清々しい。
イーグルを狙ったという最終ホールは、「マン振りしましたよ。思い残すことがないように」とドライバーを振り切り、「まん飛び!」と320ヤード近い飛距離を叩き出した。そのうえできっちりとフェアウェイはヒット。この4日間見せ続けた安定感は、最後の最後まで消えることはなかった。
「シェブロンのときは3日目に自分のゴルフができていなかったけど、この4日間は自分が目指しているゴルフ、やりたいゴルフを風の中でもやるということを考えてやっていた。それが日に日にできていたと思うし、結果としてついてきた。なので2位でもうれしいです」
この試合を終えるとすぐに本土に戻り、すぐに「DIOインプラントLAオープン」、「パロス・ベルデス選手権」のカリフォルニア2連戦に挑む。上り調子のなかで迎えるここでかかる期待も大きい。“前進”することを止めなければ、この日の差はすぐに埋まる。見る者にそんな思いを抱かせる18ホールだった。(文・間宮輝憲)
岡山弁で、思うところを吐き出す。例えば13番は奥3メートルが一筋左に逸れて外れた。フォローの風が吹く難所の15番パー3も、ティショットをピン右4メートルにつけながら、決めきることができない。ここを決めるか、決めないか。それが1位と2位という差になった。
とはいえ時折強い風が吹くなか、最後まで食らいつき「前進しているかな」という気持ちも芽生える。2週前のメジャー「シェブロン選手権」では、2日目に単独トップに立ちながら、3日目に「77」を叩き失速という苦い経験をしただけになおさらだ。「3日目、4日目に落とすことがここ何試合か多かった。Qスクールもそう。2年前の全米女子オープンも(最終日を)首位で迎えて落としたし。(今回は)伸ばしたこともだけど、自分のゴルフが最後までできた」。その表情は清々しい。
イーグルを狙ったという最終ホールは、「マン振りしましたよ。思い残すことがないように」とドライバーを振り切り、「まん飛び!」と320ヤード近い飛距離を叩き出した。そのうえできっちりとフェアウェイはヒット。この4日間見せ続けた安定感は、最後の最後まで消えることはなかった。
「シェブロンのときは3日目に自分のゴルフができていなかったけど、この4日間は自分が目指しているゴルフ、やりたいゴルフを風の中でもやるということを考えてやっていた。それが日に日にできていたと思うし、結果としてついてきた。なので2位でもうれしいです」
この試合を終えるとすぐに本土に戻り、すぐに「DIOインプラントLAオープン」、「パロス・ベルデス選手権」のカリフォルニア2連戦に挑む。上り調子のなかで迎えるここでかかる期待も大きい。“前進”することを止めなければ、この日の差はすぐに埋まる。見る者にそんな思いを抱かせる18ホールだった。(文・間宮輝憲)