コースコンディションもコースセッティングもすべてがガラッと変わった週末の難しさに歯が立たなかった。2日間で19打も落としてしまった。分かってはいたことだが、想像以上に太刀打ちできなかったふがいなさに、自然と涙がこぼれた。

「本当にこういう経験ができてよかったなというのと同時に、絶対来年ここに出たいなという気持ちがさらに強くなった」。込み上がる悔しさを抑えつつ、力強く来年の挑戦を誓う。「見えていた世界が本当に倍以上に広がって、すごく狭い世界でゴルフをしていたんだなと思います」。

今後は、まずはプロテストに合格し職場を確保した上で、再びメジャー挑戦権を得る構え。「海外志向という感じではないですけど、こういう世界の最高峰に触れたことによって、本当に視野が広くなっていろんなことを経験できたなと思っています。すごくいい1週間でした」。負けて得るものだってある。今週の戦いが、きっと高木をプロテスト合格へと導くスタートラインだったはずだ。