＜KPMG全米女子プロゴルフ選手権　初日◇23日◇コングレッショナルCC（米メリーランド州）◇6894ヤード・パー72＞

「結果は気にせずコース上では集中することだけを考えている」。直近2試合は67位タイ、72位タイと振るわなかったチョン・インジ（韓国）が、得意とするメジャーの舞台で目覚めた。6800ヤードを超える難関コース、しかも雨という午前スタートの状況で、9バーディ・1ボギーの「64」で回り、圧倒的な差で単独首位発進を決めた。

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10番からスタートし11番でバーディが先行。圧巻は15番からの4連続バーディ。前夜に大量の雨が降り、さらには朝からも雨が落ちる影響でコースは距離以上に長くなったが、「グリーンがソフトだったから攻めて行けた」とバーディを量産。折り返した1番でボギーを叩くも2番から3連続バーディ。その後もひとつ伸ばし、2021年にコース改修が終わってからのコースレコードで初日を終えた。

初日をアンダーパーで終えたのはわずかに14人。そのなかで異次元ともいえる8アンダー。2位が3アンダーと、いかにこのスコアが奇跡に近いかが分かる。「集中していたので、いくつバーディを獲ったか分かっていなかった（笑）」と完全なゾーンに入っていたと明かす。

この日は飛ばし屋でさえもグリーンを狙うショットでウッドやUTを選ぶことが多かったが、インジもそこは同じだった。「1カ月くらい前に練習ラウンドに来たけど、そこでウッドがたくさん必要になると思った」と7番ウッド、9番ウッドを投入し、チャンスメークに成功した。