「ティショットや、7番以降のアイアンの弾道が思ったより低く出て転がる。雨が降るとキャリーで稼がないと全然転がらない。ちょうどいいボールの高さを安定して出せるようにならないと。今週は基準がなかった。ボールの高低をコントロールできないといけない」

リンクスのように天候も安定せず、強風も吹くコースでは、そこは生命線にもなってくる。クラブを立てて、フォロースルー後に左にしっかりと振り抜く感覚は、この4日間でよくなっている部分。そこもしっかりと体に落とし込んでいく。

エビアンは予選落ちした2019年大会以来3年ぶりの出場。そして全英は4度出場して最高位が昨年の26位タイで、2度が予選落ちという大会だ。特に後者の今年の会場はスコットランドのミュアフィールド。あまり得意としていないリンクスコースで、「豪快にミスするか、うまくいくかだと思う。それを楽しめたらいい」と冗談めかして笑う。「落としどころが大事になる」とも考えており、やはりショットの安定は必須になる。

ここから後半戦。「8、9月が体の調子が一番いい。秋口が一番調子が上がる時期だし、マラソン（今季からDanaオープン）、ウォルマート（NWアーカンソー選手権）はディフェンディングとしての試合もある。あと最低でも2勝できるように」。束の間のオフを充実したものにし、再びメジャー制覇に挑んでいく。（文・間宮輝憲）

6月〜8月はメジャー月間！　7月のメジャー第4戦「アムンディ・エビアン・チャンピオンシップ」WOWOWで連日生中継＆ライブ配信予定