このことから何が分かるかというと、それは“実質的な重心の深さ”になる。ヘッド自体は重心が深く安定感の高いものに仕上がっているわけだが、FPを大きく取ることで、シャフト軸から見た重心の深さを小さく抑えた“隠れ浅重心”とも呼べる設計になっているのだ。つまり、ヘッド全体を見れば重心が深く、高慣性モーメントによる安定感があるが、シャフト軸からは浅重心になっているので、直進性の高い球も打ちやすくなっている。そう、古江がコメントした通りの性能がしっかり備わっているのだ。
もともと『B3 SDドライバー』は、プロや上級者に向けたモデルではなく、アベレージ層に向けたやさしいモデルとして発表された。たしかに軽量化による振りやすさや安定感、球の上がりやすさなど、アベレージゴルファーに必要な性能も多数入っているが、前述した隠れ浅重心のようなプロ、上級者も使いたくなる要素もしっかり入ったドライバーなのだ。
現在はツアーにおける『B3 SDドライバー』の使用率はそこまで高くないが、古江の優勝をきっかけにテストを始めるプロが増えるかもしれない。(文・田辺直喜)
※重心角、FPなどの数値は、試打クラブをALBA独自の基準で計測。メーカーが公表する数値などと異なる場合があります。
もともと『B3 SDドライバー』は、プロや上級者に向けたモデルではなく、アベレージ層に向けたやさしいモデルとして発表された。たしかに軽量化による振りやすさや安定感、球の上がりやすさなど、アベレージゴルファーに必要な性能も多数入っているが、前述した隠れ浅重心のようなプロ、上級者も使いたくなる要素もしっかり入ったドライバーなのだ。
現在はツアーにおける『B3 SDドライバー』の使用率はそこまで高くないが、古江の優勝をきっかけにテストを始めるプロが増えるかもしれない。(文・田辺直喜)
※重心角、FPなどの数値は、試打クラブをALBA独自の基準で計測。メーカーが公表する数値などと異なる場合があります。