また13年大会は、フィル・ミケルソン（米国）が優勝。当時プロ転向初年度で初出場した松山英樹は、トップに5打差の6位タイに入っている。16年にはR＆Aから「女性の入会を受け入れないクラブで全英オープンを開催することはない」とし、ミュアフィールドを開催コースのローテーションから外すことを発表していた。

スコットランドのリンクスの中で、最も難しいコースとも言われている。ループ状の設計で、1〜9番ホールはコースの外周を時計まわりに、10番〜18番はその内側を今度は反時計回りにプレーするレイアウトに造られているのも特徴の一つ。

海に近く、決して穏やかな状況ではない。リンクスの風を複雑にし、ホール攻略の難しさを高める。今季全英オープンの開催地であるセント・アンドリュース・オールドコースほどのポットバンカーがあるわけではないが、グリーン周りはバンカーが多い。基本的に平坦なコースではあるが、グリーンは硬くて複雑なアンジュレーションがある。

全英オープンの中でも有名なホール18番ホールは、フェアウェイ左サイドのバンカーを避けてレイアップをしようとしても右に待ち受けるバンカーが脅威だ。通常は右からの風が吹くため、コントロール性が重要とされる。この難関ホールが最後に待ち受けている。

今年も多くの日本勢が出場する。米ツアーメンバーの畑岡奈紗、古江彩佳、渋野日向子、笹生優花に加え、日本から西郷真央、西村優菜、山下美夢有、藤田さいき、高橋彩華、堀琴音、勝みなみ、そしてアマチュアの橋本美月（東北福祉大2年）と、過去最高の12人が名を連ねた。米女子ツアー初の歴史ある地に、日本女子として足を踏み出す。