すると13番パー3でショットをつけて3つ目のバーディ。さらに続く14番では15メートルのバーディパットを決め、この時点でトップに立った。「グリーンが軟らかいと気づくのが遅くて、最初は距離感が合ってなかった。最後の方になってようやく」と生命線のショットも尻上がりの一日。こうして最後まで安定感を失うことはなかった。

米ツアー初優勝を挙げた7月の「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」では、最終日に「62」と爆発。4打差をひっくり返す逆転劇を演じた。米国では、しっかりと伸ばし続けた者に勝利が転がってくる。それは「1位になるにはいいスコアでやっていかないといけない。あしたも明後日もアンダーで回れるよう頑張りたい」と本人も承知の部分だ。

予選ラウンドは「セーフサイドを狙うことも多い」というが、残りの2日間は徐々にその攻撃性も発揮する。「攻められたらいいけど、グリーンの状態が分からないので、やりながら」。兼ね備えている安定感と爆発力を発揮し、まずはムービングデーにきっちり伸ばしたい。（文・間宮輝憲）