「ちゃんとパーを獲るクラブを選択ができればよかったけど、どうしても長い距離を残したくなかったし、パー5でバーディも欲しかったし欲を出しちゃったかなと思います」。この欲とのせめぎ合いでチャレンジを選択した結果、良くない方に出た。「バーディ(のマインド)からパーに切り替える、そこのメンタルがあの時間ではつくれなかった」。
14番では不運にもバンカーの左に転がり込み、スタンスがまともに取れないなかで、フェアウェイに戻すだけの状態から1メートルに寄せてパーセーブもした。「まだチャンスはあると思った」とこの時点では、13番の失敗から立ち直ろうと必死にもがいていた。
再び試練が訪れたのは15番パー4。120ヤードの2打目は9番アイアンでグリーンオーバー。「フルショットしても行かないと思ったけど、体も動いていたし、アドレナリンも出ていたかも。ちょっとそこでプチンとなってしまった」と、距離のコントロールをしきれずにここでボギー。「手前のロングパットのほうが安全策なのに、奥ピンに対して奥に外したり、外しちゃいけんところに外す回数が多い」と、自身のコンディション、ショットの距離感、メンタルのコントロールを結果に結びつけられず唇をかむ。
このミスを引きずって16番でもボギー。開き直った17番パー5では2オンに成功しバーディ奪取。最終ホールもきわどいティショットからパーセーブと意地は見せたが、“勝負”のかかった時間帯のプレーには課題を残した。
「最初のほうは冷静で、最後のほうになるとカットラインとかも見えてきて、欲が出ちゃうというのが最近の現状」と自己分析はできている。欲と現実の狭間で揺れ動くメンタルとどう向き合うか。ショットは決して不調なわけではないなかで、結果を出すには何が必要かをいま一度考える。
次週はカリフォルニア州に移動し、アジアシリーズ前最後の本土大会。「来週でアメリカが一段落。頑張りたい」。11月の最終戦を含むフロリダ2戦まではあいだが空く。修正を施し、再スタートに向かう。(文・高桑均)
14番では不運にもバンカーの左に転がり込み、スタンスがまともに取れないなかで、フェアウェイに戻すだけの状態から1メートルに寄せてパーセーブもした。「まだチャンスはあると思った」とこの時点では、13番の失敗から立ち直ろうと必死にもがいていた。
再び試練が訪れたのは15番パー4。120ヤードの2打目は9番アイアンでグリーンオーバー。「フルショットしても行かないと思ったけど、体も動いていたし、アドレナリンも出ていたかも。ちょっとそこでプチンとなってしまった」と、距離のコントロールをしきれずにここでボギー。「手前のロングパットのほうが安全策なのに、奥ピンに対して奥に外したり、外しちゃいけんところに外す回数が多い」と、自身のコンディション、ショットの距離感、メンタルのコントロールを結果に結びつけられず唇をかむ。
このミスを引きずって16番でもボギー。開き直った17番パー5では2オンに成功しバーディ奪取。最終ホールもきわどいティショットからパーセーブと意地は見せたが、“勝負”のかかった時間帯のプレーには課題を残した。
「最初のほうは冷静で、最後のほうになるとカットラインとかも見えてきて、欲が出ちゃうというのが最近の現状」と自己分析はできている。欲と現実の狭間で揺れ動くメンタルとどう向き合うか。ショットは決して不調なわけではないなかで、結果を出すには何が必要かをいま一度考える。
次週はカリフォルニア州に移動し、アジアシリーズ前最後の本土大会。「来週でアメリカが一段落。頑張りたい」。11月の最終戦を含むフロリダ2戦まではあいだが空く。修正を施し、再スタートに向かう。(文・高桑均)