そんな悔しさ満点の2ホールで3オーバー。これが許せなかったのかもしれない。そこで生まれた今までにあまり見たことがない“朝練”の新ルーティン。マネジメント、クラブ選択をいまの課題に挙げている渋野にとって、この練習は1つの不安要素を消すものだったのだろう。
ボギーなしのラウンドでスコアを4つ伸ばし、優勝戦線に浮上した3日目。15番のパー4ではティショットがラフに入り、ツマ先下がりのライからグリーン左のカラーまで運んだ。上りの3打目を何で打つのかと見ていたが、渋野はフェアウェイを歩きながら、早々にパターを握っていた。
この3打目はわずかに右へ切れてバーディならずも、紙一重だった。もちろんピンまでの距離、傾斜、ライ、ラインと様々な状況で持つ番手が変わるのは当たり前だが、カラーからパターで寄せるという一見なんでもないように見える一打にも、渋野はこだわりを持ち、失敗を繰り返さない下地をつくっていた。
ここ2年間の渋野を見ていると、カラーやエッジからウェッジを持つことが多かった。それが渋野が決めたマネジメントでありクラブ選択。「やりたいことをやる」という渋野の強い信念の1つかもしれない。でも、コースによっては地面の硬さも芝の生え方も異なる。米ツアー本格参戦1年目。知らないコースでいろいろなことを勉強し、失敗し、そして学んでいる。
まだまだやりたいことはたくさんあるのだろう。うまくいかないことも多いだろう。予選落ちのあとにいきなり優勝争いというのが今年は多い。それはきっとやりたいことを試しているから。再び訪れる最終日の上位スタート。いったい渋野がどんなプレーを見せてくれるのか。やっぱり期待は膨らんでしまう。(文・高桑均)
【LPGAメディヒール選手権 放送予定】
◆放送予定
最終日 10/10(月・祝) 午前6:30〜 WOWOWライブ
ボギーなしのラウンドでスコアを4つ伸ばし、優勝戦線に浮上した3日目。15番のパー4ではティショットがラフに入り、ツマ先下がりのライからグリーン左のカラーまで運んだ。上りの3打目を何で打つのかと見ていたが、渋野はフェアウェイを歩きながら、早々にパターを握っていた。
この3打目はわずかに右へ切れてバーディならずも、紙一重だった。もちろんピンまでの距離、傾斜、ライ、ラインと様々な状況で持つ番手が変わるのは当たり前だが、カラーからパターで寄せるという一見なんでもないように見える一打にも、渋野はこだわりを持ち、失敗を繰り返さない下地をつくっていた。
ここ2年間の渋野を見ていると、カラーやエッジからウェッジを持つことが多かった。それが渋野が決めたマネジメントでありクラブ選択。「やりたいことをやる」という渋野の強い信念の1つかもしれない。でも、コースによっては地面の硬さも芝の生え方も異なる。米ツアー本格参戦1年目。知らないコースでいろいろなことを勉強し、失敗し、そして学んでいる。
まだまだやりたいことはたくさんあるのだろう。うまくいかないことも多いだろう。予選落ちのあとにいきなり優勝争いというのが今年は多い。それはきっとやりたいことを試しているから。再び訪れる最終日の上位スタート。いったい渋野がどんなプレーを見せてくれるのか。やっぱり期待は膨らんでしまう。(文・高桑均)
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