今週から米LPGAツアーは秋のアジア戦を迎えるが、その第1戦となる予定だった「ビュイックLPGA上海」がコロナ禍で今年も開催が見送られオフウィークとなった。そのためレクシー、ネリー、ジェシカのコルダ姉妹、アンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）、カルロタ・シガンダ（スペイン）、キム・インキョン（韓国）ら多くのLPGAツアーのトップ選手が参戦した。

『アラムコ』とはサウジアラビアの国有石油会社で保有原油埋蔵量、原油生産量、原油輸出量ともに世界最大として知られている。そのアラムコがタイトルスポンサーとなり、シーズンに6戦行われる「アラムコ・チーム・シリーズ」。チーム戦と個人戦が行われるユニークなフォーマットはプロ3人にアマチュアひとりがチームで戦う一方で、個人戦の54ホール大会が行われるもので、賞金総額は100万ドル（約1億4500万円）。

欧州ツアー（LET）との共催で同ツアーの“レース・コスタ・デルソル”のポイント、世界ランキングポイントももちろん獲得する。

レクシーは「この勝利は大きな自信になる」と胸を張る。韓国、日本で開催されるアジア戦は欠場し、「これから2〜3週間はオフ。しっかりと調整をして最後の2大会で今季はいいフィニッシュをしたい」と意気込む。

現在27歳のレクシーは11月にフロリダ州で開催される「ペリカン女子選手権」（10〜13日）、最終戦の「CMEグループ・ツアー選手権」（17〜20日）に照準を合わせた。（文・武川玲子=米国在住）