米ツアーは国内と比べものにならないほどの移動を強いられる。国内であれば遠くても数時間のフライトで済むし、宅配便の普及で荷物の運びも不安なし。もちろん日本語での会話に不自由はなく、気持ちの面でも苦労は少ない。それが米ツアーなら国内でも最長6時間のフライト。次戦の会場まで5時間のドライブといった移動もよくあること。言葉や食事の面でストレスを感じることだってあるはずだ。そんななかで戦う古江は、ほとんど休むことなく1年目のシーズンを駆け抜けてきた。
古江は今季プレーしたラウンド数でツアー2位。1月にシーズンをスタートさせ、出場権がある試合はほぼ休みなくプレーをしてきた。そんな古江のタフさには渋野も感嘆。「あれだけ連戦でやって、それで(日本に)帰って勝つって」と北米7連戦から日本に戻り、すぐに富士通レディースで勝利したことは驚き以外のなにものでもない。
渋野は「年齢(とし)を重ねると疲れが取れにくいというか(笑)」と来月24歳になる自身の体力面を引き合いに出すが、精神面で負担の大きいメジャー大会で結果を残すなど、古江とは違った強さも見せてきた。そして渋野自身も北米6連戦、1週あけて今週から日米合わせて5連戦に挑むタフなシーズン終盤を迎えることになる。
「初年度にしてはシードもとれてよかったけど、ゴルフの内容はまったく成長していない。それでもトップ10に入れたので」と今季ここまでの成績は自己採点で60点。3年前の全英優勝という栄光を自分の中でクリアにして挑んだルーキーシーズン。フィナーレまではもうひと踏ん張りが必要だ。
畑岡奈紗という日本のエースに加え、「全米女子オープン」を制した笹生優花、そして古江と渋野という最強布陣の米ツアー日本勢。古江のタフさももちろんだが、米ツアーという険しい場で奮闘する全員の頑張りが、日本の女子ゴルフの人気を支えている。(文・高桑均)
古江は今季プレーしたラウンド数でツアー2位。1月にシーズンをスタートさせ、出場権がある試合はほぼ休みなくプレーをしてきた。そんな古江のタフさには渋野も感嘆。「あれだけ連戦でやって、それで(日本に)帰って勝つって」と北米7連戦から日本に戻り、すぐに富士通レディースで勝利したことは驚き以外のなにものでもない。
渋野は「年齢(とし)を重ねると疲れが取れにくいというか(笑)」と来月24歳になる自身の体力面を引き合いに出すが、精神面で負担の大きいメジャー大会で結果を残すなど、古江とは違った強さも見せてきた。そして渋野自身も北米6連戦、1週あけて今週から日米合わせて5連戦に挑むタフなシーズン終盤を迎えることになる。
「初年度にしてはシードもとれてよかったけど、ゴルフの内容はまったく成長していない。それでもトップ10に入れたので」と今季ここまでの成績は自己採点で60点。3年前の全英優勝という栄光を自分の中でクリアにして挑んだルーキーシーズン。フィナーレまではもうひと踏ん張りが必要だ。
畑岡奈紗という日本のエースに加え、「全米女子オープン」を制した笹生優花、そして古江と渋野という最強布陣の米ツアー日本勢。古江のタフさももちろんだが、米ツアーという険しい場で奮闘する全員の頑張りが、日本の女子ゴルフの人気を支えている。(文・高桑均)