3年ぶりに米ツアーとして開催された「TOTOジャパンクラシック」はジェマ・ドライバーグ(スコットランド)のツアー初優勝で幕を閉じた。2018年からなかなか勝ち星に恵まれなかった29歳はなぜ、スコットランド人女子として初めて日本で勝つことができたのか。上田桃子、松森彩夏、吉田優利らを指導するプロコーチの辻村明志氏が勝因を語る。
ドライバーグ、グラントのスイングはハイライド動画でチェック!
■日本ツアーのレベルは確実に上がっている
コロナ禍の影響で3年ぶりに米ツアー勢が来日した今大会。日程の都合もあり東京五輪金メダリストのネリー・コルダ(米国)ら出場しなかった選手も少なくないが、世界ランキング1位となったアタヤ・ティティクル(タイ)や今年の「全米女子オープン」覇者ミンジー・リー(オーストラリア)といった大物たちが、久々の日本での戦いを大いに盛り上げた。
それでも今年は、2位となった永井花奈をはじめ7人の選手がトップ10にランクイン。コースが違う大会もあるが米ツアーとして行われた過去5回で最多の数字で、15年大会が0人、16年大会が1人、17、18、19年が3人だったことを考えても大幅な増加だ。
この結果に辻村氏も日本ツアーの明らかなレベルアップを感じているという。「これまで畑岡さんをはじめアメリカで活躍する選手はいましたが、全体的な部分での差はまだまだあるなと思っていました。もちろん日本開催ではありますが、この人数は差が縮まっていると感じられましたね」とここ数年の底上げを感じたという。
■曲がらない理由は左ワキ
そんな日本勢躍進の大会を制したのが、唯一20アンダーに乗せたドライバーグだった。初日は1アンダーの30位タイというスタートだったが、2日目に「67」、3日目に「65」と伸ばして2位で最終日を迎えると、最終ラウンドもベストスコアタイとなる「65」をたたき出して逆転優勝を決めた。
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■日本ツアーのレベルは確実に上がっている
コロナ禍の影響で3年ぶりに米ツアー勢が来日した今大会。日程の都合もあり東京五輪金メダリストのネリー・コルダ(米国)ら出場しなかった選手も少なくないが、世界ランキング1位となったアタヤ・ティティクル(タイ)や今年の「全米女子オープン」覇者ミンジー・リー(オーストラリア)といった大物たちが、久々の日本での戦いを大いに盛り上げた。
それでも今年は、2位となった永井花奈をはじめ7人の選手がトップ10にランクイン。コースが違う大会もあるが米ツアーとして行われた過去5回で最多の数字で、15年大会が0人、16年大会が1人、17、18、19年が3人だったことを考えても大幅な増加だ。
この結果に辻村氏も日本ツアーの明らかなレベルアップを感じているという。「これまで畑岡さんをはじめアメリカで活躍する選手はいましたが、全体的な部分での差はまだまだあるなと思っていました。もちろん日本開催ではありますが、この人数は差が縮まっていると感じられましたね」とここ数年の底上げを感じたという。
■曲がらない理由は左ワキ
そんな日本勢躍進の大会を制したのが、唯一20アンダーに乗せたドライバーグだった。初日は1アンダーの30位タイというスタートだったが、2日目に「67」、3日目に「65」と伸ばして2位で最終日を迎えると、最終ラウンドもベストスコアタイとなる「65」をたたき出して逆転優勝を決めた。