<HSBC女子世界選手権 事前情報◇26日◇セントーサGC(シンガポール)◇6779ヤード・パー72>
前戦の「ホンダLPGAタイランド」をトータル1アンダーの54位タイで終えた渋野日向子。その悔しさから最終日のプレー後と、シンガポールに移動した月曜日もトレーニングに励み、今週に向けて準備している。
先週は初日のプレー後に体調を崩し、食事も思うように取れないほど万全な状態とはいかなかった。しかし、「もうバリバリ元気です!」と体調は回復。カニをチリソースで炒めたシンガポールの名物も食すことができ「チリクラブも食べられれば大丈夫でしょ!」と笑顔を見せた。
火曜日は昨年の国内女子ツアーの年間女王で、日米共催ツアー「TOTOジャパンクラシック」で米ツアー初Vも挙げた竹田麗央と9ホールの練習ラウンドを行った。「やっぱり難しいなって思います。ティショットも打つ場所によってはセカンドが狙いにくかったり、グリーン周りも砲台になっている部分も多い」とコースの印象を明かした。
ラウンドではアプローチ、パターの練習を入念に行う姿があった。スピンがかかりにくい印象を受けたが、「少し砂混じりな感じがある。(グリーンが)薄く見えるから早いのかなと思ったら、そうでもない感じ。見た目とのギャップがすごい自分のなかでは難しい」と、特にグリーン上への警戒感を高めた。「頑張ってイメージはできたらいいかな」と感覚のすり合わせは続く。
先週の課題となったアイアンショットは徐々に復調傾向にある。「きのうの練習で少し思い出した部分はあったので、それを忘れないようにしたい」とトップに行くまでの動きや、位置など、体の使い方を動画で確認しながらチームで話し合う姿があった。練習で掴んだ動きを本番で発揮するために最後まで調整と確認を怠らない。
今週のラフは「逆目と順目がしっかりしているなって思った。そこで少し距離が変わったりするのかなと思っています」と技術だけではなく、クラブジャッジも重要視する。「(タイでは)本当にパーオン率が少なすぎた。このコースはパーオンが少ないと、どんどん(スコアが)落ちてしまうので、そこはしっかりとグリーンオンをできたら」と話した。
今週も前戦に続き予選カットがない4日間大会。体調も回復し、納得のいく一週間にしたい。(文・高木彩音)