<ホンダLPGAタイランド 事前情報◇20日◇サイアムCCパタヤオールドC(タイ)◇6632ヤード・パー72>
タイ、シンガポール、中国を転戦する米国女子ツアー“春のアジアシリーズ”初戦が20日(木)に開幕する。さっそく月曜日のコースに、出場する日本勢9人が集結。それぞれがラウンドなどで調整した。
そのなかで、ここが今季2試合目となる渋野日向子のキャディバッグの中身に変化が。50、54、58度のウェッジが、新たに2月8日に発売が開始されたクリーブランドの『RTZ』に替わっていた。午前9時7分に10番からスタートした練習ラウンドでは、入念にその新兵器の感触も確かめながらのプレーが続く。
渋野が67位で終えた前戦の「ファウンダーズカップ」では、本格参戦後の米デビュー戦を4位で終えた山下美夢有や、竹田麗央、勝みなみ、畑岡奈紗といったダンロップ契約選手が同ウェッジを使用。そして今季からクラブ契約フリーになった渋野も、タイで投入する可能性が高まっている。
また、17日は東南アジアらしい蒸し暑い一日になったが、古江彩佳や主催者推薦で出場する佐藤心結らは精力的に18ホールをプレーした。佐藤は、先週サウジアラビアで行われた欧州女子ツアー「PIFサウジ女子インターナショナル」を戦っていた明愛、千怜の岩井姉妹ともラウンド。「トップ10を目指したい」と意気込みを示し、“日本ツアー組”の意地を見せたいところだ。
地元・熊本から16日(日)の深夜1時過ぎに現地入りした竹田は、午後になってからコースに姿を見せ、1番ホールから練習ラウンドを開始。8位で終えた開幕戦、45位だった2戦目を終え、ここでも鋭いショットを連発していた。
笹生優花、西村優菜、西郷真央もコースで調整。出場人数が72人に限られた選ばれし者の大会で、日本勢の活躍を期待したい。(文・間宮輝憲)