<HSBC女子世界選手権 初日◇27日◇セントーサGC(シンガポール)◇6779ヤード・パー72>
開幕戦「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」を制し、前週の「ホンダLPGAタイランド」でもトップ10入りしているキム・アリム(韓国)が好調キープ。5バーディ・1ボギーの「68」をマークし、単独首位発進を決めた。
「とても大変だった」と、強い風が吹く難しいコンディションの中、アウトコースからスタート。6番パー4で初バーディが来ると、8番のロングでさらに1つ伸ばし前半を2アンダーとした。後半は、12番パー4で伸ばすと、続く13番のロングでもバーディ。16番パー5で惜しくもボギーが来るも、以降はパーを並べ4アンダーで初日を終えた。
一日を振り返って「ショートゲーム、パターがよかった」と総括。「風は渦を巻いていて、一定ではないので、読み取るのは難しかった。あと3ラウンドは学ぶ必要がある」と強風が吹いたラウンドに手を焼いたが、それは「みんな同じ状況」。その中できっちり結果に結びつける強さが光った一日となった。
開幕戦で優勝、そして先週のタイでも6位フィニッシュと好調さが伺えるが、ある変化があった。「ドローを使っていた動きからフェードに変えた」と大胆チェンジ。さらに、130以内のショートゲームに加え、パッティングも重点的に取り組んだことが、結果に結びついてきた。
最後に「結果はコントロールできない。自分の仕事、プロセスに取り組み続けていく」とコメント。2020年に「全米女子オープン」で大会初出場ながら優勝を手にしたシンデレラストーリの持ち主は、好調さにおごらず目の前の一打に集中することだけを考えている。