＜セーフウェイ・クラシック　最終日◇19日◇パンプキン・リッジGC(6,611ヤード・パー72)＞

　米国女子ツアー「セーフウェイ・クラシック」の最終日。宮里美香がトータル13アンダーまでスコアを伸ばし、悲願の米国女子ツアー初優勝を達成した。

宮里美香の最終日をホールバイホールで振り返る

　宮里は6番、8番とバーディを奪い快調にスコアを伸ばすも、2位と3打差で迎えた10番でボギー。このホールバーディを奪ったユ・ソヨン(韓国)に1打差まで迫られてしまう。それでも、この日もフェアウェイキープ率100％を誇るショットを武器に粘り強くプレーを続けると、1打差のまま迎えた17番でバーディを奪取。2ストロークのリードを持って最終ホールを迎える。

　最終18番。ユ・ソヨンが18番でトラブルに見舞われたのを横目に、宮里はしっかりパーをセーブ。短いウィニングパットを沈めた瞬間、勝利を待ち続けた4年間をかみ締めるように右腕を突き上げた。ホールアウト後はグリーンサイドで待ち受けていた宮里藍、上田桃子から祝福を受けた宮里。「最高です。言葉がでない」と、日本人最年少記録となる22歳10か月でのツアー初勝利の歓喜に酔った。

　ツアー参戦4年目の今季は15試合中6試合でトップ10に入るなど活躍を見せていたが、あと一歩頂点に届いていなかった。「やっと勝てた。もっと勝てるように頑張りたい」。ついに初勝利の壁を突き破った22歳がツアーの顔となる。