＜全英リコー女子オープン　最終日◇16日◇ロイヤルリバプールGC(6,657ヤード・パー72)＞

　イギリスにあるロイヤルリバプールGCで開催された、女子メジャー最終戦「全英リコー女子オープン」。大会2日目が強風の影響で中止となったため、36ホールの長丁場となった最終日。宮里美香はトータル2オーバーの4位で4日間の戦いを終えた。

宮里美香、ツアー初優勝までの戦いの日々

　第3ラウンドをトータル3アンダー4位と上位で終えた宮里美香。同組で回る首位の申ジエ(韓国)とは7打差がついていたものの、午後からスタートした最終ラウンドは天候が急変しスコアを落とす選手が続出。耐えていれば逆転の可能性もある中、スタートの1番こそボギーとしたもののその後は粘り強くパーを並べ勝負のバックナインに突入する。

　しかし、安定感抜群のゴルフを披露した申ジエの影すら最後まで見ることが出来なかった。雨風が急激に強まった10番、11番で連続ボギーを叩くと、12番ではダブルボギーを叩き失速。「心折れそうな部分あったけど、1打1打丁寧にやっていこうと」とその後は立て直したものの4位に終わり、メジャー制覇はならなかった。

　ホールアウト後は「(申)ジエはぶれないなというのを感じましたね。この風の中でもバーディ獲っていって」と最後は11打差をつけられたチャンピオンを称えた宮里。しかし、一時は頂点も見えただけに悔しさももちろんある。「自分にも出来るという気持ちもあったので…この経験をどういう風に活かすか。またイチからやり直したい」。2013年大会の舞台はセントアンドリュース。この悔しさは“聖地”に立つ日までとっておく。