高校時代の1年間、そして大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、再び海を渡り米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場にするツアープロだ。そこをスタート地点に、長年「世界最高峰の舞台」として胸に抱いてきたLPGAツアー参戦を目指している。昨年は下部ポイントランキング52位で今季のシード権を獲得。トップ15までに与えられるLPGA昇格をねらう、その姿を追う。
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みなさん、あけましておめでとうございます。今年も応援よろしくお願いいたします! 昨年の10月28日に帰国してからは、練習やトレーニングを行いながら試合にも出場しています。スイングを見直して、トレーニングではシーズン中にできなかった基本から体幹トレーニングを中心に行っていて、ゴルフ漬けの日々を過ごすことができています。
12月10日に開催された「さいたまレディースゴルフトーナメント」(こだまGC)では、おかげさまで連覇することができました! 前日、茨城で試合がありまして、終わったその日に埼玉に移動。1泊して試合に出ました。試合感があったまま、自分のゴルフがどんな感じかというのを知った状態で挑めていたことが、よかったのかもしれません。
その日はシーズン中に課題だったパターが入ってくれました。前日の試合のときもなかなか勝負どころでパットが決められなくて、そういう反省を踏まえて挑んだ試合だったので、反省をすぐに生かせることができたのはよかったです。この優勝はとてもうれしく、自信につながりました。
さて、新年を迎えて、いよいよシーズンの開幕が近づいてきました。私は今年も、下部のエプソン・ツアーを主戦場に、昨年と同じようなスケジュールで戦う予定です。私はLPGAツアーに出たいという思いが1番強いですが、昨年初めてツアー生活を過ごして、自分のレベルなど様々なことがよく分かりました。“今年こそは”という思いで挑んでいきます。
結果は自分の努力次第、と分かっています。可能性を引き出すために自分がどれだけ頑張れるのか。まだ可能性はあると、自分を突き詰めてやっていくだけだと思っています。
今年の目標はもちろん、優勝することです。そして最終的に、ポイントランキングで10位以内に入ってLPGAツアーに行きたい。でも昨年の試合でトップ10に入ったのは2回だったので、LPGAツアーに行くためにはもっとその回数を増やしていかないといけない。常に上位フィニッシュできるようにしていきたいです。
そのためにも、全体的な実力の底上げとして、パターやアプローチ、ショットの精度を上げていく必要があります。飛距離はアメリカでは飛ばないほうになってしまうのですが、それでもシードを獲得できるくらいにはなりました。もちろん、ゆくゆくは飛距離を伸ばしていきたいですが、今やることではないと思っています。まずはスコアに直結するバーディパットのチャンスを増やしていきたいです。
みなさん、昨年はたくさんの応援をいただき、本当にありがとうございました。メッセージやいろいろな形で応援の声をいただけて、単身でアメリカに行っていた私にとって、とても支えになっていました。また今年も同じ生活になると思いますが、結果にこだわって上を目指していくので、引き続き、応援をよろしくお願いいたします!