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竹田麗央の強さと変化 ドラディス日本1位→米32位でも貫くスタイル「自分のフェードボールで飛ばす」

ツアー2勝目を挙げた竹田麗央が優勝直後の心境や今後について語った。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年3月11日 00時00分

「優勝争いを初めて経験できて、その中で先週はたまたま優勝できた。すごく自信になりました。(優勝争いでも)しっかり自分のプレーができたので、今後もそういう状況になった時に、またそういうゴルフができるように頑張りたい」

【実際の動画】竹田麗央が羽田空港に凱旋!

これは凱旋帰国した竹田麗央が、今季ここまでの手応えを話したときの言葉だ。先週の米国女子ツアー「ブルーベイLPGA」でツアー2勝目、本格参戦後のルーキーとしてはわずか5試合目にして初優勝。到着した羽田空港で取材に応じ、優勝直後の心境や今後について語られた。

昨年11月の日米共催「TOTOジャパンクラシック」で優勝を果たし、米ツアーメンバー入り。今季から米国が主戦場になった。過去2シーズンの優勝者のみが出場できる開幕戦でいきなり8位、春のアジアシリーズ3連戦の初戦で推薦出場した「ホンダLPGAタイランド」では9位に入った。

そして先週、2打リードした単独首位で最終日を迎えると、大会記録タイの「64」をたたき出して逃げ切り、6打差をつける衝撃の優勝。そんな圧巻のプレーも“たまたま”という言葉で振り返るのが竹田らしい。

最終日は「スコアや順位を気にせずに攻める」ということをテーマにした。それは昨年、日本ツアーで「トップで行ったときに負けた試合もあった」から。日本8勝のうち、逆転は5回、逃げ切りは3回(首位タイも含む)だったが、一方で、「ヤマハレディースオープン葛城」など3試合で逆転負けを許している。「守りに入ったら絶対にしたから抜かれると思っていたので」。最終的には8つのバーディを奪い、ミンジー・リー(オーストラリア)ら世界トップランカーらを寄せ付けなかった。

飛距離を武器にするプレースタイルは変わらないのだが、米ツアーとなれば、その位置づけは少し異なる。日本では263.19ヤードでドライビングディスタンス1位に輝いたが、今季はここまで264.57ヤードと飛ばしているも順位は32位。首位は287.25ヤードをたたき出している。これは「1位じゃないとヤダ」と日本ではかなりこだわっていたスタッツだが、いまは“気にしていない”。

「みんな飛ぶので、自分がずば抜けて飛ぶっていう感覚はない。あんまり飛ばそうとしすぎても曲がりますし、フェアウェイキープが大事なホールもある。そっち(飛距離)ばっかりに行かずに、自分のフェードボールで飛ばすっていうのをできるように。今はショットの飛距離も出て、曲がっていない」

代わりに、シーズン開幕前に気にしたいスタッツとして挙げたのはパーオン率。ここまで80.00%で7位(昨季は77.2515%で1位)。今オフには小祝さくらとハワイで合宿を張り、ショートゲームに時間をかけて取り組んだというが、リカバリー率は70.83%で13位(同69.1517%で7位)につけている。慣れない芝に対応できていることが分かる。

自信を持ってプレーできるようになっても、上位選手とは差があると感じている。「先週はたまたまパーパットが入ったのでそんなにボギーがなかったけれど、簡単にボギーになってしまったり、3パットもある。そういったところかな」。1ラウンドあたりのボギー数はわずか1.30で、これは下から4番目に位置するが、本人としてはまだ満足できない様子。平均パット数も30.20で98位と、改善したいスタッツだ。

「まだアメリカで試合がいっぱいありますし、メジャーもまだ5試合残っている。そこでも自分のベストを尽くして上位でプレーできるように頑張りたい」。2週間のオープンウィークを経て、「フォード選手権」(米アリゾナ州)から米本土戦が本格化。1カ月後には初出場となる海外メジャー今季初戦「シェブロン選手権」が控えている。「コースはあまり見ていないけれど、最後に(優勝者が池に)飛び込むくらいしか分からない。(飛び込みたい?)はい(笑)」。ルーキーイヤーへの期待をさらに膨らませている。(文・笠井あかり)

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