1月の開幕戦から8カ月が過ぎ、米国女子ツアーは続く「ウォルマートNWアーカンソー選手権」(9月29日~10月1日、アーカンソー州)から終盤戦に差し掛かる。この後も中国、韓国、マレーシア、日本を回るアジアシリーズや、ランキング上位者のみが出場できる最終戦など見ごたえ十分! そこでこのタイミングで今季、米国でプレーする日本選手の活躍をひも解き、今季の収穫、課題をあぶり出したい。
カギを握るのはグリーン上? 西村優菜は今季初のトップ10入り&シード獲得を目指す【米女子ツアー終盤戦への“おさらい”】
1月の開幕戦から8カ月が過ぎ、米国女子ツアーは続く「ウォルマートNWアーカンソー選手権」(9月29日~10月1日、アーカンソー州)から終盤戦に差し掛かる。このタイミングで今季、米国でプレーする日本選手の活躍をひも解き、今季の収穫、課題をあぶり出す!
配信日時:2023年9月27日 02時30分
1月の開幕戦から8カ月が過ぎ、米国女子ツアーは続く「ウォルマートNWアーカンソー選手権」(9月29日~10月1日、アーカンソー州)から終盤戦に差し掛かる。この後も中国、韓国、マレーシア、日本を回るアジアシリーズや、ランキング上位者のみが出場できる最終戦など見ごたえ十分! そこでこのタイミングで今季、米国でプレーする日本選手の活躍をひも解き、今季の収穫、課題をあぶり出したい。
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昨年12月のQシリーズ(最終予選会)を24位で突破し、ルーキーイヤーを戦っている西村優菜。今季はここまで18試合に出場し、現在のCMEグローブランキング(年間ポイントレース)は81位。シーズン終了時の80位までに与えられるシード権のボーダーラインをまたぐことになり、ここからさらなるポイントの上積みが必須の状況になっている。
夏場には米ツアーメンバーとしては日本勢で唯一、北アイルランド戦にも出場。欧州、米国、日本を渡るタフな8連戦もこなした。予選落ちは5試合だけだが、最高位は4月に行われた「JMイーグル・LA選手権」の17位タイ。大量ポイントを獲得するためにも、今季初のトップ10入りが待ち遠しい。
環境が大きく異なるため、一概に比較することはできないが、昨年の日本ツアーと今季米ツアーのスタッツを比較してみよう。今季のドライビングディスタンスは245.68ヤード、フェアウェイキープ率は78.28%。昨年の日本ツアーでは231.03ヤード(76位)、76.9071%(6位)で、その数値はどちらも上がっている。ただし、順位としては147位と23位でそれぞれ低下。米ツアーのレベルの高さを感じさせる。
総距離が日本より長く設定されることも多く、2打目以降に長いクラブを持たされることも少なくはない。ウッドでもピンをデッドに狙っていけるショット力が持ち味のひとつだが、昨季日本で70.0647%だったパーオン率は、米国では68.70%とやや下がった。53.09%で日本勢最上位につけているサンドセーブ率などのショートゲームでカバーはしているものの、米国で最も苦しんでいるのはグリーン上のパッティングだろう。
ショットのみならず、パット巧者でも知られている西村。昨年の日本ツアーの平均パット数はパーオンホールで1.7639(6位)、1ラウンドあたり28.7184(4位)につけていた。しかし米国ではパーオンホールで1.82(86位)、ラウンドあたり30.20(106位)と大きく沈んでいる。わずかにカップを外れる…という場面もあり、「その一筋って何だろう?」と米国の芝に苦戦する様子もしばしば。単純計算でもパッティングで1打を改善できるという状況。終盤戦はグリーン上でのパフォーマンスがカギになりそうだ。
それでも、スポット参戦した日本でのホステス大会では、最終日に「66」を叩き出して3位タイでフィニッシュ。今季日本ツアーは4試合に出場しているが、すべてでトップ10入りを飾っている。メジャー1勝を含む通算6勝を誇り、実力はお墨付き。日本ツアーを代表する“小さな巨人”は、終盤でのばん回を目指していく。
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