＜ボランティア・オブ・アメリカ・ノース・テキサス・シュートアウト　2日目◇1日◇ラスコリナスCC（6,462ヤード・パー71）＞

　ゴルフは年齢に左右されないスポーツと言われるが決勝に向けての今大会の順位表がその典型である。17歳のブルック・ヘンダーソンはがトップに立ち、54歳のジュリー・インクスターがその1打差で世界ランク2位のインビー・パークとともに2位タイに並ぶ。

　「ほかのスポーツでは見られないわね。だからいいの」インクスターは言う。「だからゴルフがみんなにとって楽しいのよ。40歳でも10歳でものめりこめるスポーツよ」17歳のカナダ人選手が65をマークし第2ラウンドをリードし金曜日を締めくくった。ヘンダーソンは先週モーガン・プレッセルと優勝したリディア・コに惜しくも1打差で引き離されたが、プロとして初めて決勝をリードして迎えるという未知の世界は経験済みである。

　「コースを回っているという感覚よ。選手っていう感じ。いろんな感情があったわ。でも説明できないわ。先週、あの雰囲気からいろんなことを学んだの。ほかの選手たちを見ながらね」もしも優勝すれば、2000年にステート・ファームLPGAクラシックで優勝したローレン・キーン以来初の月曜予選会から勝ち上がっての優勝選手となる。そして2001年のロリー・ケーン以来初のカナダ人選手の優勝となる。ヘンダーソンはまた18歳を前にして優勝すれば、リディア・コ、レキシ―・トンプソンとともにLPGAツアーに名前を連ねることになる。

　記録はインクスターによっても作られる。優勝すればLPGA大会最年長優勝者記録を8歳更新するのだ。世界ランク1位のリディア・コはヘンダーソンより6か月年上だが、先週は最終ラウンドでヘンダーソンから勝利を奪ったものの、LPGAツアー7度の優勝を飾る彼女もヘンダーソンのここ2週間のプレーには驚いている。

　「ブルックが才能のあるゴルファーだってことは知っていたわ。彼女は積極的でパットを入れていくかんじね。それにボールのあたりも非常にいいわね」とコは言う。「特に先週のようなプレッシャーの中での戦い方をみていると今日だってトップにたっていてもおかしくないと思うわ。いかに才能があってすばらしいゴルファーかってことを示しているわね。日曜の夜彼女は空港で寝ていたわ、なのにアンダーパーのラウンドなんてほんとうにすごいわね」。