<JMイーグルLA選手権 事前情報◇15日◇エル・カバレロCC(カリフォルニア州)◇6679ヤード・パー72>
15日に国際ゴルフ連盟(IGF)が、2028年ロサンゼルス五輪でゴルフ競技に新たに加わる「男女混合ダブルス戦」の詳細を発表した。選手はそれをどう受け止めているのか? 今週の米国女子ツアーが行われる会場で、五輪経験者に話を聞いた。
この日、明らかになった形式は以下の通り。個人戦に出場する男子1名、女子1名からなる各国最大1チームが出場し、36ホールの競技を行う。第1ラウンドは1つのボールを交互に打つフォアサム、第2ラウンドはベストボールのフォアボールが採用される。日程は男子個人戦と女子個人戦の間に行うことも明かされた。
2021年に行われた東京五輪代表の畑岡奈紗は、混合36ホール、個人72ホールを行うことについて「やりすぎでしょ」と、思わず苦笑い。ただ、ゴルフの普及という観点では「先週のマスターズもそうですけど、男子の知名度や人気はすごい。そういう意味ではペアを組んだら見る人も増えるだろうし、面白いと思います」と賛成の立場を示した。
東京五輪の時はコロナ禍での開催とあって、「男子がやっている間は何もできないし、隔離だった。家には1回帰ったけれど、監視されていました」という思い出も。パリ五輪は代表争いに敗れたが、通常の五輪に出場したいという思いも強い。「自分でチャンスをつかめるようにしたいなと思っています」。ロスへの意気込みも十分だ。
パリ五輪で4位になった山下美夢有は、「すごい楽しみ。出たいなと思ってます」と、この形式がモチベーションにもなりそうだ。特に魅力なのが、「男子選手との交流」だ。「一緒にプレーする事もないですし、特にPGAツアーの選手。マスターズも見ましたけれど、やっぱりすごいなと改めて感じましたし、いい刺激になりました」。そのプレーを間近に感じたいというのが理由になる。
グランドスラムを達成したローリー・マキロイ(北アイルランド)の姿には、胸を打たれた。「めっちゃ感動して、ちょっと涙が出そうになりました。スイングもすごくかっこいい」。そういう選手と対決できる、というのだからそれは楽しみでしかない。「(マキロイは)夢があって、それが叶った。自分も目指してるところなので、そこに近づけるように、しっかり準備したい」。2大会連続の五輪出場を果たし、2つの種目で金メダル獲得を目指したい。