＜ファーヒルズ朴セリ選手権　事前情報◇19日◇パロス・ベルデスGC（カリフォルニア州）◇6447ヤード・パー71＞

米国女子ツアーは、1月以来となる米本土戦「ファーヒルズ朴セリ選手権」が開催される。今年から、LPGA殿堂入りメンバー朴セリ（韓国）の名を冠した大会名に変更された。韓国に空前のゴルフブームを巻き起こしたことでよく知られているレジェンド。現役時代の戦歴を振り返ろう。

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1977年9月28日生まれの朴は、現在46歳。アマチュア時代に韓国女子ツアーで4勝を挙げて、1996年にプロ転向。その後、同年に4勝をマーク。翌97年にも2勝を挙げると、米女子ツアーの予選会を突破し主戦場を米国に移した。

そして米国デビューイヤーとなった98年には、世界を驚かせる活躍をみせた。5月のメジャー大会「マクドナルドLPGA選手権」（全米女子プロ選手権）で米ツアー初優勝を飾ると、7月には「全米女子オープン」を当時の最年少優勝記録となる20歳9カ月で制覇。終わってみればシーズン4勝をマークし、賞金ランキングはアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）に次ぐ2位に入る健闘ぶりだった。

2001年には「全英女子オープン」、06年にも「マクドナルドLPGA選手権」を制すなど、メジャー通算5勝、米女子ツアーの通算勝利数は『25』を数える。07年に世界ゴルフ殿堂入り。16年の3月に引退を表明し、同年のリオ五輪では女子ゴルフ韓国代表の監督に。東京五輪でもその大役を務めた。

イ・ボミやキム・ハヌル、アン・ソンジュ（いずれも韓国）などは「朴セリキッズ」と呼ばれる世代で、朴の影響を受けてゴルフを始めた選手は多い。韓国では「LPGAのパイオニア」、「韓国ゴルフの伝説」などと称賛されている。