日本勢13人が出場する米国女子ツアー。昨年は笹生優花、古江彩佳、竹田麗央がツアー優勝を果たし、今季も多くの日本勢優勝に期待がかかる。ツアー優勝という称号とともに、得られる“副賞”について押さえておきたい。
竹田は日米共催の「TOTOジャパンクラシック」で、日本ツアーメンバーとして優勝。日本ツアー優勝だけではなく、米女子ツアー優勝という称号も与えられた。そして期限内に2025年からの米ツアーメンバー入りを決断し、今季はルーキーとして転戦することになる。
出場優先順位はカテゴリー7『ノンメンバーの優勝者』という上位のカテゴリーに入り、出場人数が少ないアジアシリーズなど一部を除く、平場の試合すべてに出場することができる。ノンメンバーの優勝者は、優勝したあとのシーズン残りの試合、さらに優勝した翌年と翌々年の2年間そのカテゴリーに入ることができることになった。つまり、2年間の出場が保障されているというわけだ。
ちなみに、現在の規定に変更されたのは昨年のこと。23年のTOTOでは稲見萌寧がノンメンバーで優勝を飾ったが、カテゴリーに入ることができたのは1年間のみだった。
では、ツアーメンバーが優勝したらどうなるのか。メジャー大会で優勝すると、カテゴリー3『メジャー優勝者』に位置づけられる。ここには過去5シーズンまたは今季のメジャー優勝者が該当。つまり、5年シードを獲得すると言える。
メジャー以外の“平場”で優勝したツアーメンバーは、カテゴリー4『優勝者』に入る。これもノンメンバーの優勝者と同様に、2年間が保障される。また過去3シーズンで複数回優勝すれば、カテゴリー5『複数回優勝者』に該当する。
また、優勝者は過去2シーズンの優勝者のみが出場できる開幕戦「ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」に出場できる。
このように、ツアー優勝すればチャンピオンズ大会の出場権獲得や、複数年における上位カテゴリーが保障される。ただ、最上位のカテゴリーは『ポイントランキングトップ80』であり、アジアシリーズや最終戦などに出場するためにはそのカテゴリー1に“昇格”する必要がある。笹生と古江はカテゴリー1で今季を戦う。